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#434 観るは最高、走るは恐怖

フィリップアイランドを走るのは、今回が初めて。これまで経験したサーキットの中、レイアウトのダイナミックさではポルティマオが群を抜いていましたが、フィリップアイランドの超高速っぷりは、また別の種類の刺激に満ちておりました。端的に言えば、怖い。

なにせ、SBKマシンならアベレージスピードがほぼ180km/hに達し、最高速は330km/h超。んなところを初見で走るのは、だいぶ心臓がしんどい。あまりにも1コーナーが見えないから、最初はストレートを走っている時に、何回かスクリーンから顔を出したもん。

反面、レースを観るには最高だと言えましょう。海っぺりの牧草地にポツンとコースがあり、驚くべきことにいわゆる観客席がひとつもない。みんなどうやって観戦しているのかといえば、腰よりちょっと高いくらいのフェンスに寄りかかるなり、原っぱに寝そべるなりのフリースタイルです。コースとの距離も極めて近く、徹底的に管理され、視界を遮るものがどんどん増えている昨今のサーキットとはまるで対照的。昔ながらの雰囲気が残されていて、実に素晴らしかったです。

コースと観客を隔てるものは、簡易なフェンスだけ。その距離感が最大の魅力
バイクやクルマで好きなところへ移動しながら観戦


開けっぴろげで、なにもないことがよく分かる(写真 / WorldSBK.comより)

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