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#215 歳月が印象を変える

#64で、昔乗っていた日産・マーチ(K10)のことを書いた。元ネタは2011年12月号の『ahead』に掲載されたものだけど、きっちり再現する必要もないので、それを読み返すことなくわりとサラサラッと仕上げた。

そのオリジナル原稿が、たまたま先月の『ahead』に再掲載されることになり、5月の末にあらためてゲラをチェックした。

noteに書いた思い出も、『ahead』の中で書いた思い出も、内容は概ね同じである。自身のことなのだから当然だ。中古車屋さんにたった5円で売られていたこと。なんとなく情が移って買ったこと。それに乗って京都から上京したこと。ペラペラのドアからはすきま風が入り込んできたこと……などなど。

11年前に書いたオリジナルと、5ヶ月前に書いたnote向けだと、やはり11年前の文章は若いと感じた。なによりその最後を「なんだかワクワクしてしまうのだ」で締めくくっている。まぶしい。

対して、5ヶ前の文章では「これから先どうしたものか」と表現していて、それはそれでちょっと驚愕。「マーチ」を通して見えている未来が、昔と今ではまるで違っている。人生を歩んできたのだなぁ。しみじみ。



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