#249 なんでもMAXなひと
誰かが運転するクルマに乗った時、「あぁ、きっとこのひととは仲良くなれないし、なにからなにまで合わないのだろうな」と、早々にコミュニケーションをあきらめることがある。
たとえば夏場にエアコンをつける場合、風量が常に最大、温度が常に最低のひとがそう。炎天下に駐車していた直後の3分くらいなら許容するけれど、いつまで経っても、いついかなる時もそういう設定のひとがいる。
なんというか、繊細さとか丁寧さとかが微塵もなく、頭悪そう。そういうひとは運転そのものもだいたい上手じゃない。力を抜いたり、加減したり、いいところを維持したりできない。
扇風機を眺めていて、不憫に思うことがある。羽の回転数を調整するボタンには、微/弱/中/強なんてのがあるけれど、「強」っている? 制御が複雑になるわけではないし、コストもさして変わらないだろうけど、一般的な家庭の一般的な部屋で「強」を押そうものなら、印象としては「暴」に近い。西川貴教ごっこにも不向きだ。少なくとも我が家のそれは、一生押されることがない。
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