見出し画像

#206 リノベーション

川崎市と横浜市の境目あたりを幾度か引っ越しながら、23年が経った。新しい建物や施設が次々と建ち並び、道路が広がったり増えたりする様子を見てきた。最初に住んだところは、もう跡形もない。

こうしてどんどん変化させていくことは、どちらかと言えば現状維持、もしくは保守だと思う。だって今までそうしてきたから、それが当たり前だからと、建て続け、作り続ける行為は、長年の慣例に則ったものに過ぎない。仕事や雇用を生み出すことを目的とし、変革や成長をもたらしているようで、ただのルーティンである。

日本の人口は減少していく。だとすると、家も道路も土地も今ほど必要なくなる。住むひとが少なくなり、走るクルマも少なくなる。海を埋め立てたり、山を切り開いたりする必要は全然ない。

今ある家、今ある道路やトンネルや橋の維持管理に努める技術の方がずっと革新的だと思う。スクラップ&ビルドほど簡単な方法はない。

バイクやクルマの世界もそう。SRやセローを残せないような基準作りは、どう考えても変だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?