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#077 時々可変してほしい

ちょっとしたカラクリというか、パーツのなにかが変形する様は、なんとなく男の子心をくすぐる。F-14にグッとくるのは『トップガン』の影響ではなく、翼が可変する瞬間が魅力的だったからだ。コンコルドがスタイリッシュに見えたのは、その速さではなく、機首を折り曲げて視界を確保する壮大な手間に「へぇー」という驚きがあったからだ。

フィクションの世界で言えば、マクロスはギリ。トランスフォーマーまでいくと加飾が過ぎる。

クルマだとリトラクタブルのヘッドライトが「そうそう、これこれ」って感じ。収納されているモノがパカンと、もしくはクルリンパと飛び出てくる様は、不思議なものでそれだけで気分がよろしい。速度感応式のリヤウイングは、自分ではあまり見られないからちょっと残念。

バイクには、こうしたカラクリ成分がやや少ない。電動で上下するウインドスクリーンはあまりにも機能に特化していて遊び心に欠けるし、車高が自動的に変化するサスペンションも同じく。効果がそこそこありつつ、「いやいや、別にいらんのちゃう? 壊れそうだし」みたいなスキが欲しいところ。

その意味で、モトコンポはなかなかイカしていたけれど、完全手動のギミックはいまひとつ。自動か、そうじゃなければスイッチパチン、ボタンポチッのワンタッチで変形する仕組みがベターだ。

そんなわけで今、楽しみにしているのがモト・グッツィのV100マンデッロだ。電動のエアロパーツがいかにも無駄っぽくて素敵。上陸が楽しみです。




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