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#314 Walden; or, Life in the Woods

アメリカの思想家で、ヘンリー・デイヴィット・ソローというひとがいます。先日、そのソローが書いた『ウォールデン 森の生活』という著書を読む機会がありました。下記はその引用です。

Hardly a man takes a half hour’s nap after dinner, but when he wakes he holds up his head and asks, "What's the news?" as if the rest of mankind had stood his sentinels.
食べて、うたた寝をして30分もしないうちに目を覚まし、顔を上げたかと思えば「なにかニュースは?」とたずねる。まるで、自分以外の人間がすべて、自分のために見張りでもしているかのように。

What news! how much more important to know what that is which was never old!
なんてどうでもいいニュースばかり。決して古びなかったことを知る方が遥かに大切じゃないか。

どうでしょう? たとえば SNSに取りつかれた現代人を揶揄する言葉にも思えますが、『ウォールデン 森の生活』が出版されたのは、1854年のこと。つまり、168年も前なのです。きっと、ここで紹介するまでもなくメジャーな作者であり、作品なのでしょうが、これまでまったく耳にすることも目にすることも手にすることもありませんでした。2022年の今、そのシンプルで孤独な暮らしに触れることができてよかったです。



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