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#039 京都と同窓会とメカドック

伊賀でお店を営んでいるひとに出会い、我ながら随分とつまらないことを、と思いつつも「先祖は忍者的ななにかですか?」と聞いてしまった。そのひとは半ばやれやれという顔をしながら、「確か生まれ育ちは京都でしたよね? だからといって家がお寺なわけじゃないでしょう?」と、ちょっと気の利いた返しをされた。「あはは、確かにそうですね」が期待に添う流れに違いないが、「いえ、お寺なんです」というのが僕の答えである。

同窓会ってやつにほのかな憧れがある。小学校や中学校はあまりに子どもだったから、高校時代の幾人かには会ってみたい。あの頃好きだったYっちゃんや、僕にラブレターをくれた生徒会長、バイク仲間が今どうしているのか。高校を卒業してから三十数年が経つけれど、今までただの一度も同窓会が行われたという話を聞かないし、案内が届いたこともない。ひょんなことでクラスメートとLINEでやり取りする機会があり、そのことを聞いてみた。「そういえば、うちのクラスって同窓会ないよね?」、「いや、それはあなたがやるって言わないから」、「どういうこと?」、「同窓会委員はあなたでしょ」……知らなかった。

小学生の頃に大好きだった『よろしくメカドック』を古本屋で大人買いして読むなど。

今日は昔のことを思い出す出来事が多い。今日はそんな日。

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