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#085 超信地旋回

超信地旋回って聞いたことあります? 読み方は、ちょうしんちせんかい。文字面だとさっぱり分からないかもしれませんが、乗り物の機動の一種で、その場でクルリと回ることを言います。

代表的なのは戦車でしょう。例えば、右側のキャタピラを後ろ方向へ、左側のキャタピラを前方向へ駆動させ、車体全長の範囲内で方向を転換する方法です。動画を見れば、一目瞭然ですね。



超がつかない信地旋回というのもあって、これは片側だけのキャタピラを動かす機動です。駆動させないキャタピラを軸にして、コンパスのようにクルリ。旋回半径は車幅の分だけ大きくなります。ひとの動きに例えると、フィギュアスケートでその場でスピンするのが超信地旋回、バスケットボールのピボットターンが信地旋回です。

クルマの電動化がもっと進むと、超信地旋回を取り入れることは全然難しくないでしょう。ホイール毎にモーターで駆動させればいいからです。アクセルやハンドル操作で制御するのではなく、超信地旋回ボタンを備えておいて困った時にポチッとな。狭いスペースで身動きが取れなくなるドライバーは珍しくなく、自動運転でできないこともありますから、損はない機能でしょう。

あ、ちなみに。分かりやすいため、キャタピラと書きましたが、これは登録商標です。一般名詞としては、無限軌道が正解。なんかこっちの方が格好いいですね。

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