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#322 月の大きさはいつもおなじ……とは限らない

昔々、地球に小惑星が衝突した。その衝撃で散らばった欠片が集まり、月の元になった。これをジャイアント・インパクト説という。

その後、長い年月をかけて月が形成され、地球との位置関係がバランスした。月は、27.3日かけて地球のまわりを一周し、月自身も27.3日かけて一回転。その公転周期と自転周期がぴったり一致しているため、地球からはいつも月の同じ面が見えている。裏の顔を知ることはできない。

ただし、公転の軌道は、年に3.8cmずつ大きくなっている……らしい。つまり、月はほんの少しずつ地球から離れているわけで、言い方を変えると、昔々はずっと近いところにあった。月が誕生して間もない頃、それは今の半分くらいの距離にあり、6倍ほどの大きさに見えていたいう。どれくらい昔々かと言えば、40億年以上も前のことである。

昨日、「月の大きさはいつも同じ」と書いたけれど、ちょっと嘘でした。


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