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#365 優先席

公共の乗り物には、大抵優先席が設けられている。お年寄りや妊婦、身体の不自由なひとなどが、必要に応じて座れるよう、あらかじめ確保された場所だ。なんて説明をする必要もなく、とっくに周知されたシステムだけど、僕が小学生くらいの時は、それがあるのが当たり前というほどではなく、順次拡大中だった気がする。

電車に乗ると、そこだけが空いていて、周囲に窮屈そうに座っているひとがいたり、気兼ねなく占有している若者グループを(心の中で)舌打ちしながら苦々しく眺めているひとがいたり。

そもそもで言えば、すべてを優先席にすればいい。一部だけを区別するからいろいろな態度や気分が入り混じってギスギスするのであって、譲り合いと思いやりの気持ちが浸透していれば、必要のないスペースだ。

理想論だろうか? 単に教育の問題であり、それはさほど難しくないと思う。

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