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#149 いや、もっと他になんかあるやろ

駐車違反や速度超過に関して記述する時、「杓子定規に取り締まるのではなく~云々」みたいな書き方をすることがある。
 
この場合の杓子定規は、融通の利かない、がちがちな様を意味していて「もうちょっと現実に即した方法で取り締まりましょうよ」ということが言いたいわけだ。お気持ちとしては、「ちょっとやん。ほんの2、3分クルマから離れただけやん。いくらなんでも、そりゃ殺生や。誰にも迷惑かけてへんし、俺だけちゃうやん。みーんな、やってるやん」的な。
 
だけど、杓子定規を広辞苑で調べてみると、「杓子の曲がった柄を定規に利用したことから、正しくない定規ではかること」とある。つまり、意味としては真逆だ。いい加減で、あてにならない、超適当な基準ってこと。
 
ていうか、そもそも「杓子の曲がった柄」ってなんやねん。杓子ってどんなビジュアルだっけ?
 
と思って、さらに広辞苑。すると「飯・汁などの食物をすくいとる具。小皿のような頭に柄をつけたもの。古くは木製と貝製があり、飯をすくうものを飯匙と称した。現在はステンレスなどの金属製が多い。しゃもじ」とあり、前半の7割くらいは、軽くきょとん。最後の「しゃもじ」で、ようやくイメージがくっきりはっきりする。飯匙にいたっては読み方が不明。ちなみに「いいがい」だそうです。
 
つーか、なんでそんなもので測ろうとした?

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