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Road to 日比谷野音

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2019年3月の記事一覧

永遠なるもの 【009/200】

言葉にならないような出来事が起こった時、僕らはとても、無力であることを知る。 そして、残念ながら、言葉にならないような出来事は、今も、この世界のどこかで起こり続けている。 案の定、2月はあっという間に過ぎてしまった。きっと3月も、あっという間に終わってしまうだろう。世の中は受験やら就職活動やら人事異動やらで忙しい。梅の花が咲いて、桜が開花して、舞い散って、新生活が落ち着く間もなく、気がつくと平成という時代も幕を閉じる。そんな忙しい春。 移動する時も、食事をするときも、寝る前

アンサーソング 【010/200】

3月は、静かに、穏やかに、残酷に訪れる。 僕はもともと、3月が好きじゃなかった。梅が咲き、桜の蕾が膨らみ、南風が吹き、 陽射しが輝き出すこの季節は、いつだって僕を世界から置き去りにしていくような気がして、僕から大切な人を奪っていくような気がして、だから僕は、3月が苦手だった。 8年前のあの日のことを、僕はまだ、うまく言葉にすることができない。 本当に多くの方たちが、大切な人を失った。大切な場所を失った。大切な思い出を失った。 その痛みを、その悲しみを、当事者ではない自分が、

LIVE@日比谷野外小音楽堂 【011/200】

今週も目が回りそうだった。 仕事もピーク、NPOの次年度準備もピーク、LIVEの準備も夏以降の音楽プロジェクトの計画も。やりたいことやってるから、文句は言えない。ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。 週末は、3年連続となった HAPPY DAY TOKYO 2019「国際幸福芸術祭」に出演。今年も天候に恵まれて、青空の下、日比谷公園の小音楽堂で4曲ほど歌わせていただいた。 2019/03/17 国際幸福芸術祭 HAPPY DAY TOKYO 2019 1. Michelle 2

イチロー選手から教わったこと 【012/200】

イチロー選手が引退した。 最低50歳まで現役とずっと思っていたので、有言不実行の男になってしまったが、言わなかったらここまでできなかった。 言葉にして表現することが目標に近づく1つの方法だと思う。 引退会見での言葉は、いつも通り、かっこよかった。 目標を、たどり着きたいその先に設定すること。 水泳の北島康介選手も、レースのゴールを、壁をタッチした後に電光掲示板を見る瞬間に設定していた、と言う。先を見据えるからこそ、全力のままゴールにたどり着くことができる。 小さい

Hello, new Stage!!!!! 【013/200】

2019.3.30の下北沢LOFTは、狭かった。 2018年後半のマンスリーワンマンを経て、ファンの皆さんからの声を聴いて、僕はもっと「音楽」の質を上げたいと思うようになった。「歌」が最重要。それは変わらない。ただ、「音楽」の質を高めることで、「歌」をもっと深く、広く、届けることができる。そう考えるようになった。 バンドを組むことを決めた。どんなバンドにするのか、深く考えた。僕はthe Brand-new Amsterdam(以下TBNA)というバンドのボーカルでもある。