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個人的な2019年の振り返り

2019年は淡々と目の前のことをやり続けていたので、体感としては静かな一年だったような気がしたのだが、振り返ってみると色んな変化があったことに気づく。以下ざっくばらんに振り返る。

2016年から立ち上げていたBEDOREを円満に現経営陣にバトンタッチし、MNTSQ(モンテスキュー)というリーガルテック・カンパニーを創業した。1月には私の自宅に集まって作業をしていたのだが、6月からはオフィスに入居することができ、もう気づけば2箇所目のオフィスに移っている。5月から初めての社員を迎え入れ、10名程度の規模まで組織が拡大した。急ピッチで開発が進み、今では日々弁護士先生に利用いただいているプロダクトになっている。10月には資本業務提携を発表することができ、さらなる事業成長のための土台作りができた。プロダクト作りと、顧客に価値を提供することにフォーカスできるようになったのはシンプルに喜ばしい。

ご縁のあった数社に投資させて頂いたりもした。投資サイドからスタートアップに関わるのは初めての経験だった。機械学習、VR、シェアリングエコノミー等々と領域はばらばらである。それぞれの領域で自分がアドバイザリー的に価値を出せるところもありつつ、反対にそれぞれの投資先から勉強させてもらうことも多かった。世の中がまだ信じていないけど、自分としては信じられる未来に対して、このような形で貢献しベットできることはとても嬉しい。

自分の生活ルーチンを見直したことで、徹底的にタスク管理ツールに忠実に動くことができるようになった。これにより、活動時間をかなり正確に記録し統計的に振り返ることができるようになった。例えば去年の4月から今に至るまで合わせて868個のタスクを消化している、とかそういうことがわかるようになってきた。今週は調子がいいのか悪いのか、先月よりも生産性が上がっているのかどうなのかということを定量的な角度から考察できるようになったのはとても良かった。

趣味の領域では、一度出てみたかったWSOPメインに出場することができた。エントリー8000人近くという驚異的な人数の中、Day3の夜まで生き残り、インザマネーまであと100人 / 1時間というところで飛んでしまった。最後はKJ < AKのオールインで順当にそっと消えた。

SF短編で星新一賞で入賞することができた。「コンティニュアス・インテグレーション」というタイトルで、フィギュアスケート選手がCI技術を利用してみたというお話なので是非読んでみてほしい。小説をどこかに応募したのは初めての経験だったが、小説の文章というのは普段書いているこういう文章とは性質がまるきり違うので、こういうBlogやTwitter、ビジネス上の文書を書くときとはまた全然違う脳の使い方だった。脳の使い方を変える良い方法は縦書きで書くことだよと言われてやってみたが本当に違ってよかった。ディスプレイに次元が二つあって良かった。

技術的には必要に迫られてインフラ面のスタックに触れたのが印象深かった。人が作ったDocker、Docker-compose、Kubernetes、Terraform、nginx、GKE、Elastic Stack、iLO等をいじくり回すということをしていた。

読書で良かった3冊を挙げると、レイ・ダリオの「プリンシプルズ」、タレブの「ブラックスワン」(今更読んだ)、伴名練の「なめらかの世界と、その敵」。

2019年頭に「2019年に起こりそうなこと」として立てた予想は概ね当たっていた。1) 自然文で書かれた文章を読んで、質問文に答える読解タスク(SQuAD 2.0)で人間の精度を機械が超える 2) 声優でない人がバーチャルタレントとして3Dモデルを作りデビューする人が10人を超える、3) BMIによるタイピングがフリック入力の速度を超える実験がされる、4) ビットコイン(BTC)は2018年12月31日より2019年12月31日の方が上がっている、5) IoTかAIを活用した殺人事件が起きる。の5つについて予想していた。1はすぐに超えたし、3もまさにドンピシャの実験があったし、4もあっていた。2と5は予想が曖昧だった。

2019年の元旦はカンボジアのプノンペンでドラム缶に向けてRPG-7を撃ち込んでいた記憶があるが、今年の元旦はアトランティックシティにあるカジノのポーカートーナメントで118エントリー中5位でインザマネーすることができた。今年もエクスポネンシャルに頑張っていきたい。2020年の予想、2020年の抱負はまた書く。

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