PANTERA

 LOUDPARK2023、最後はいよいよヘッドライナーのPANTERAです。ステージに「PANTERA」と大きく書いた幕が張られ、SEが流れるとそれだけでテンションが上がってきます。大きく掲げられた幕がなんとも感慨深かったです。高校生の時に、おそらく「ロッキンf」の新譜紹介のコーナーで取り上げられていたのが1stアルバム「Cowboys from hell」でした。「PANTERA」というバンド名のインパクトと、パワーメタルという言葉にも触発されましたが、高校生ですから、興味を持ってもすぐにCDを購入できるわけではありません。しかしながら、高校から駅までの帰り道にあるレンタルCD店に「Cowboys from hell」が置いてあったのでした。今考えると良く置いてくれたなぁという思いですが、すぐさま借りてテープに録音、1曲目の「Cowboys from hell」から魅了され、テープが擦り切れるほど聴いたのでした。ギターの方は「Cowboys from hell」のイントロとメインリフくらいしかコピーできませんでしたが、そのコピーも、後に今回一緒に見に行った後輩がコピーバンドをやっているのをみて間違っているのを気付かされました。


 その後、発売された2ndアルバム「俗悪」は発売後すぐさま購入しましたが、「Cowboys from hell」のインパクトが強すぎてあまり聴かずにおりました。いや、しっかり聴けばよい曲も当然あるのですが、当時はまだ高校生、いろいろと分かっておりませんでした。その後、また一緒に見に行った後輩の話ですが、彼らが同じ大学のサークルに入ってすぐにPANTERAのコピーバンドをやったことに驚かされました。その時はヴォーカルがダメダメでしたが、その後、ヴォーカルを変更したPANTERAのコピーバンドはおそらくサークルで観た中でも一番凄いバンドだったのではと記憶しています。因みに、1st 、2ndと書きましたが、それは私が思い込んでいただけで、最近調べたら5th、6 thでした


 そんな感じで私にとって思い出深いのか、思い入れが薄いのかわかりづらいPANTERAですが、2003年に解散。その後、ギターのダイムバック・ダレルがPANTERAの後に結成したダメージプランのライブ中に射殺されるという現代では信じがたい最期を遂げます。因みにダイムバック・ダレルは、「Cowboys from hell」の時代はダイヤモンド・ダレルと名乗っており、私は高校生ながら「このネーミングはないだろう」と思っておりました。ダイヤモンド・ユカイじゃないんだから。ダレルも後々気が付いてくれたのだと思います。その後、ダイムバック・ダレルの実弟で弟のヴィニー・ポールも病気で亡くなってしまいました。


 しかしながら、ヴォーカルのフィリップ・アンセルモ、ベースのレックス・ブラウンのオリジナルメンバーに、ギターにザック・ワイルド、ドラムにチャーリー・ベナンテを迎えて2022年に再結成を果たします。そして今回ヘッドライナーですから、もう感激。しかしながら、私の大好きな「Cowboys from hell」からは、その「Cowboys from hell」しか演りませんでしたが、もう「Cowboys from hell!(カボソベ!)」と一緒に叫ぶことが出来ただけで感激です。アンセルモは太って織田無道みたいになっちゃってましたが、私も太りましたし、それが年経たということでしょう。学生時代の後輩に合ったときも「太ったなぁ」と言いそうになったのですが、人のことは言えないのでとどまりました。いや、年を経ても、30年前の曲で熱狂できるのですから、良い音楽は変わらないものだと教えて頂きました。いやー、PANTERAだね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?