広島アスリートマガジン9月号

 「広島アスリートマガジン9月号」を読みました。表紙は小園海斗選手。「広島遊撃手論。」という特集です。定期購読させて頂いて7年くらいになりますが、こうした特集は何度か見たような気がします。それだけ「遊撃手」というポジションは野球の花形だということでしょうね。

さかのぼれば、小園選手から、まだ一花咲かせてほしい田中広輔選手、現在、オリックスの打撃コーチで優勝に貢献した梵英心、野村謙二郎に高橋慶彦とつながるというのが個人的な印象ですが、高橋慶彦と野村謙二郎の間にランディ・ジョンソンを入れて頂きたかったところですが、これが全く触れられていなかったのが気に入りません。しかしながら他にも、シーツ、東出、尾形、山﨑とたくさんの遊撃手がいました。それに、古葉、三村なんていうところまで登場しました。

野村謙二郎のインタビューでは、三村さんからの言葉がありました。「いっぱいいっぱいのプレー、ファインプレーというのは自然に生まれるけれど、エラーという凡ミスは油断から始まる。だから優しいゴロほど疑いなさい」というものでした。菊池選手も、売り出し中の頃は、ドーナツ型の守備なんて言われましたが、ファインプレーというのは、捕れなかったときは放送されませんから、そうした放送されないいっぱいいっぱいのプレーの中で成功したものが取り上げられるものなのでしょう。そういう意味では、当たり前に見えるゴロを捌くようなプレーをもっと注目してみていきたいと思います。

また「次代を担う若鯉内野手の現在地」と題して、韮澤雄也選手、前川誠太選手、矢野雅也選手、中神拓都選手が取り上げられていました。前川誠太選手、残念ながら存じ上げておりませんでしたが、昨年の育成ドラフト2位で、現在ファームでは遊撃手として2番目の出場機会を得ているとのことでした。一番出場機会を得ているのが韮澤選手。小園選手がファームにいた頃は二塁手として二遊間を組んでいましたが、現在は遊撃手として定着。先日一軍に上がったときは二塁手としていいプレーを見せてくれました。矢野雅也選手は4人の中では頭一つ抜けていると思いますが、インタビューでも小園選手の守備については物申していました。中神選手、お名前が拓都とは、原付みたいな名前でした。2018年のドラフト4位、羽月選手と同期ですが、羽月選手より先に出てくると思っていたのですが、現状まだ一軍に上がってきてはおりません。しかし、田中広輔から薫陶を受けたようで、これからが楽しみです。

皆守備は上手いというイメージですが、その上で打撃もしっかりしていないと一軍定着は厳しいのでしょうね。小園選手は「日本一のショート」を目指すそうですから、しっかりと見届けたいと思います。

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