エコテロ

 明治神宮外苑の再開発事業への抗議目的で伊藤忠商事の本社敷地内に落書きしたとして、外国籍の環境活動から5人が、偽計業務妨害容疑などで警視庁公安部に書類送検されました。環境活動家というのをどこまでのくくりで観ればい良いのかわかりませんが、牛乳販売店で牛乳瓶を割ってみたり、名画に食べ物を投げつけたりと訳の分からない活動をやっている報道を耳にします。道路に座り込むなんていう活動をするような方もいるそうで、首をかしげるばかりですが、こうした活動を「エコ・テロリズム」略して「エコテロ」というそうです。そういう言葉をつかってくれると分かりやすいですね。名画や牛乳店からすればテロ以外の何ものでもありません。理不尽極まりない攻撃は本当にどうにかしてほしいものです。

 一つ一つの事象について、「どうしてこんなことをするのか?」と考える気にもなりませんが、「環境活動家」ということですから、環境に悪いものに対して許せないという思いからこうした活動に出てしまうのでしょう。それは彼らにとっては道徳的な行動なのかもしれませんが、そう思うのならそれに良い行動を自らが行えば良いことだし、同じ考え方の人で集まって活動するというのも良いと思います。しかし、その活動をもっと活発にと言う思いからなのかもしれませんが、活動の勧誘が度を越えてしまうというのは様々な団体であるのではないかと思います。その「度」というのは、受けとめる方それぞれだと思いますが、その「度」を超えた途端に、勧誘は逆効果になってしまうでしょうね。

 タイトルのエコテロですが、こちらはもう「度を超えた」というレベルではありません。人に迷惑をかけて書類送検されちゃっているのですから、何を目指しているやらよくわかりませんね。今回は落書きでしたが、それを消すにも洗剤などが使用され、そうした物質が水で流されるのですから、結局環境に良いものではありません。牛乳瓶にしても絵画にしても、環境活動と称して嫌がらせしているだけと言われても仕方がないでしょう。

 執行草舟著「悲願へ」には「道徳を他人に言う人は、全部が噓と思っていい。」、「道徳的なことを覚えたとしたら、自分に対してやる人が真の道徳家だ。」とありましたが、他人に迷惑をかけずに、自分に対して活動してほしいものです。

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