モリシタ

 6月25日のスワローズvsカープ戦、いつもより30分くらい早くに帰宅できそうだったので、中継を観ることが出来るかと思ったのですが、帰宅前に試合終了となり、観ることが出来ませんでした。

 どうしてそんなに早かったのかと言えば、両先発投手の調子が良かったからです。得点の経緯等も良く知らなかったのですが、スワローズの高橋投手も好投していたのにエラーで失点してしまったのは気の毒でした。二死でしたから、内野フライが上がったところで、「この回終了」と思ったことでしょう。まさかの落球から、続く会澤選手にタイムリーを打たれ、森下投手にまでヒットを打たれてしまいました。

 一方の森下投手ですが、91球での完封勝利です。100球に満たない球数で完封することを、メジャーリーグのグレッグ・マダックス投手からとって「マダックス」というそうで、森下投手は見事マダックス達成です。カープは今月頭にライオンズに隅田投手にマダックスをやられていますが、見事にリベンジしてくれました。因みに隅田投手のフルネームは隅田知一郎で、「ともいちろう」なのか「ちいちろう」なのかと思ったら「ちひろ」でした。

 今シーズンのプロ野球は投高打低の傾向が強く、ロースコアの試合が多くあります。カープの投手陣の好成績もそうした影響かと思うとちょっと寂しいですが、そうした中で、森下投手については打撃でも異彩を放っています。

 マダックスを達成した試合では、猛打賞も記録しました。打率は.429と投手とは思えない数字です。2安打無四球完封ですから、打たれたヒットよりも打ったヒットの方が多い、また相手に許した出塁よりも自分一人の出塁の方が多いという異常事態でした。ネット上では、「マダックス」を超えた新指標として「モリシタ」を提唱する記事までありました。その「モリシタ」も、指標にするとしたらどこで線引きをするのやら難しいところです。

 そんな森下投手の活躍にカープファンとしては嬉しい限りですが、「マダックス」が「マダックス」と言われるようになったのは、グレッグ・マダックス投手が100球以下での完封を13度も達成したからですので、「モリシタ」が「モリシタ」と言われるようになるには、相手チームに打たれたヒットよりも自分のヒットの方が多い上での完封勝利を13回くらいやらないといけないでしょうね。「モリシタ」目指して、頑張れも!森下!

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