風街オデッセイ2021 2

 昨日の続きです。

 早見優が「誘惑光線・クラッ!」を歌いましたが、改めてその時35歳のおじさんがこんな歌詞を良く書いたものだと思わされました。早見優もミニスカートで頑張ってくれましたが、高いところが厳しい感じでした。

 続けて武藤彩未が「夢色のスプーン」を歌いましたが、ごめんなさい、存じ上げません。かすかに聞き覚えのあるような曲だったので調べてみるとアニメ「スプーンおばさん」の主題歌でした。いや、「スプーンおばさん」とか懐かし過ぎます。その主題歌まで松本隆先生だったとは、活動の幅の広さに改めて驚かされました。

 安田成美が登場して「風の谷のナウシカ」です。この曲、安田成美の歌が下手だと散々酷評されていたことを記憶しています。若い頃の作品ですし、その後の様々な活動を経てそれなりに歌ってくれると思っていたのですが、、、、こちらもアグネス・チャンと一緒で、当時のままという感じでした。

 鈴木瑛美子は存じ上げない方でしたが、「Woman”Wの悲劇”より」と「瞳はダイアモンド」を歌ってくれました。斉藤由貴は「初戀」と「卒業」です。改めて聞くと「卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう」って、かなり打算的で、ちょっと笑ってしまいました。最後に再び太田裕美が登場し「さらばシベリア鉄道」です。前回も結構後半にこの曲が登場したので、松本先生の思い入れを感じられました。

 アンコールで松本先生と細野晴臣先生、鈴木茂、鈴木慶一が登場しはっぴいえんどです。鈴木茂の歌で「花いちもんめ」、曽我部恵一の歌で「12月の雨の日」、細野晴臣の歌で「風をあつめて」で終了です。盛りだくさんで圧巻のライブを見せて頂きましたが、皆さん、年齢は隠せないなと思ってしまいました。

 終了後、松本先生のtwitterで「慶一は昔から、はっぴいえんどに入りたいって言ってて、じゃあ、夢をかなえてあげようじゃんって。自分の音楽界の巨匠なのに緊張してて可愛い。」なんて投稿がありました。確かに鈴木慶一は充分な巨匠なわけですが、松本先生、細野先生からすると若干年下で、憧れの存在なのでしょうね。また、同じくtwitterで細野先生の写真と共に「この人に出会ってすべてが始まって、他にもいろんな人と出会って別れて。結局最後に残るのはこの人なんだろうね。」とありました。何とも言えない、お二人の強い関係性を感じられ、あのライブを経た後に読むとまた更に何とも言えない感動がじわじわと湧き上がってくる文章でした。

 そうした後日談も含めて、色々と感慨深いライブでした。

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