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せんたくのコツ④カルネアデスの板

こんばんは、おくざわ高広です。
早速ですが、「カルネアデスの板」をご存じでしょうか?
これは、私が様々な選択をする上で最も大切にしている考え方なのですが、はじめて知ったのは「金田一少年の事件簿」を読んでいた時のことでした。

1.「カルネアデスの板」とは?

古代ギリシアの哲学者カルネアデスが問題提起した事例に関連して名付けられた倫理学的な思考実験で、
洋上で船が難破した際、漂流者が、1人しかつかまれない板を、他の漂流者から奪い取って生き延びた場合、この行為は正当といえるかどうか
を問うたものとされています。

「金田一少年の事件簿」においては、一人分しか支えきれない一枚の板を二人が同時に手にしたときに、片方を突き落としてしまったことから凄惨な事件へと発展するのですが、
事件の終幕において、幼馴染の美幸ちゃんから
「私とはじめちゃんの二人が板にしがみついたとしたら、どうする?」
と問われた金田一少年は
「二人とも助かる方法を考える」
と、いとも簡単に問いの外から答えを持ってくるわけです。
その姿に美幸ちゃんはもちろんのこと、私も心を奪われてしまいました。

2.二者択一を迫られたら?

他者と自分の命を天秤にかけるような場面は現代日本では決して多くは無いと思いますが、仕事や恋愛、友人関係など、あらゆる場面で二者択一を迫られる場面はあると思います。
そんなとき、AかBかを選択することは一つの答えだと思います。中には、AもBも立てようと、二兎を追うものは一兎をも得ず状態になる場面もあるかと思います。

私はいつも金田一少年の言葉を思い出し、両者を成立させる第三の選択肢を見つけ出すように努力を重ねています。答えが見つからない時もありますが、それでも悩み抜くことが次へ繋がると信じています。

そんな私ですが、いま、仕事、政治活動、人間関係のそれぞれで同時に二者択一を迫られています・・・本当は、共通の答えは分かっているのですが、なかなかその答えを手にする勇気が出ないのです。

この先の内容は、私のかなり内面の葛藤も書くことになるので、初めての有料記事とさせていただきます。

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