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#4 口腔外科医はどこにいる?~大学病院~

疾患の前に、どんな医療機関で対応できるかのお話しです。

口腔外科疾患を取り扱う施設は大きく以下になります。皆さんの地域によってその施設数は異なるりますし、ホームページにどんな先生が在籍しているのか確認できるところが多いので、調べてみると面白いかもしれません。

まずは、大学病院です。

 歯学部を有する国立大学、私立大学の病院では教授、准教授、講師、助教、医員、大学院生、非常勤講師など、複数の医局員が在籍しています。
診療、学生教育、研究を行っており、施設によっては、診療と研究のバランスが異なる事も多いです。

 メリットとしては口腔外科疾患の中でも多岐に渡る分野の研究や学会発表、論文作成を行っているわけですから、各個人が細分化された得意分野に従事しているスペシャリストに診てもらえるわけです。
(そうであるはずですが。。。)

 受診する方の視点から見るデメリットも存在します。教育機関ですので上級医の診察の脇に、または上級医の管理下に主導で診察する、研修医、若手口腔外科医(専門医取得前)が多く在籍しています。また、国家試験合格後に臨床現場に出る前の歯学部生の臨床実習の一環として、学生が問診に関わる事も多い機関です。
 心の準備なく多くの先生に囲まれると患者さんは萎縮してしまう事もありますので、あらかじめトラブルにならないよう受診する際にはよく調べた方が良いかもしれません。

さて、ここから先は、大学病院歯科口腔外科のリアルとなり、踏み込んだ内容のため、有料となります。気分を害される可能性もありますので、自己責任で閲覧頂ければと思いますが、これから口腔外科を目指す方は知っておくべき内容です。
興味のある方のみ閲覧して頂ければ幸いです。

次回は、開業歯科で診てもらえる口腔外科疾患です。

それでは、大学病院に10年在籍した私の実体験を踏まえた感想になります。あくまで個人の意見や偏った思想もあるかもしれませんが、広く実状を知って頂ければと思います。個人を名指しで批判するものでもありません。

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