ゴキブリと口論の話

また、くだらないことで妹と言いあいをしてしまった。


我が家のキッチンにゴキブリが大量発生している。


そのため、妹から「21時までに皿洗いをするというルールにしよう」と提案されたのだ。


自分はルールを敷かれるのがいやだった。


21時というのは、自分のスケジューリング的には結構ハードルが高い。また、ゴキブリ対策としても、あんまり効果的と思えない。

だから、妹に「なぜ?」「なぜ?」と聞いてしまった。


自分は、一方的にルールを決められるのがいやなのだと思う。(「決められたルールには従わなければいけない」と思うから)ルール制定する時に、抵抗してしまう。


どうして言われたことに素直に従わないのか。
親も兄妹も、自分の存在を恥ずかしい、うっとおしい存在だと思っていることだろう。


自分は、自分がゴキブリか、それ以下の存在であることを自認しているので、話の流れで「自分はゴキブリを殺すのが好きだ」ということを言ってしまった。


そして「みんな、自分をゴキブリぐらい気持ち悪い存在だと思っているでしょ、笑笑」と発言した。そうしたら、「卑屈で、ムカつく」と感じたらしい。


卑屈もなにも、自分がゴキブリ以下の存在であることは、単なる事実なので、それを「卑屈だ」と受け取られてしまうと、困ってしまう。


だけど、ムカつく理由も理解できる。


自分は、とてもキモチワルイ生物で、キモチワルイ自意識を持っていて、そんなキモチワルイ存在から、キモチワルイ発言を聞かされちゃあ、そりゃあ、ムカついても当然だよな、と思う。
いま、この文章を書きながら、自分で自分がキモすぎて、ちょっとムカつくし。笑


論理が循環してしまうが、このキモチワルこそが、自分が自分をゴキブリと思う所以であり、そのことに異論はないと思う。(と言ったら「ゴキブリに対して失礼だ」と言われた。自分はゴキブリと違って、羽ばたくことすら出来ないからだ)


そして、妹に対して、「え、もしかして自分のことを人間だと思ってるの?こんなにキモチワルイのに?」みたいな質問を、3回くらいしてしまった。


妹は沈黙した。(自分は、もしかしたら「人間だと思う」と言って欲しかったのかもしれない。だが、そう言われたら言われたで困るので、沈黙されてよかった)


自分は社会的にアウトなレベルでキモチワルイ。その事実は動かせない。だから、その前提が崩れると困る。


自分は、とても醜くく、頭が悪い。恥をさらし、他人に迷惑をかけながら生きている。自己肯定感だけは、やたら高いので「死にたい」とは思うことは少ない。


言ってることも、でたらめだし、浅はかだし、調子にのっているし、おれは最低の人間だ。みんな、おれのことをうざいと思っているに違いない。自意識過剰なのかもしれないが。


自分は、自分を否定されて、傷ついた体験を宝物のように大切にしている。


自分を否定する人間に対して、「本質を射抜いてくれて、ありがとう」と思う時があって、(かといって、そういう人と長く付き合うのはしんどいから逃げてしまう)


逆に、ほめられが発生した場合、嬉しいけど「誤解を与えてしまった…」と感じる。(大抵の「ほめ」は社交辞令だから、(まあ、ウソなんだろうけど、ありがとね)思って受け止めた方が良いと思う。それでもやっぱり「ほめられたい」とも思ってしまう)


「癒し」と「傷」なら、「傷」のほうがリアリティーがある。


自分の本質は、醜くて、愚かで、人間とみなされないところに存在する。


それでも、恋人が欲しいと思ってしまう。


醜くて、愚かで、ゴキブリのような存在でまあは自分が、恋人を作るためにはどうすればいいのだうろう。


ひとつは、人間関係の中で、深い傷つきを味わい、それを繰り返していくことで、自分を変えていくことだと思う。


自分には、コミュニュケーション能力が圧倒的に不足しているので、さわられたくないところを、さわられないように、いつも大事なことを誤魔化しながら生きている。


自分は、自分の自我に踏み込まれないように、壁をつくって生きているし、他者の自我にもなるべく踏み込まないようにしている。(自分は存在している時点で、他者を深く傷つけているので、こちらから踏み込むことが出来ない)


そもそも、自分と関わる他者は、自分と関わることによって得られるメリットがなにひとつない。自分も「何かを与えたい」と思わない。


自分は、かりそめのコミュニケーションをしながら生きている。そのこと自体を、「良い」とも「悪い」ともいえない、とは思う。
人を傷つけないためには、人と関わらないのが一番いい。


ただ、このままでは永遠に成長できない。(桃山商事のいう「関係修復能力」が、ゼロである)そのことについて、どうすればいいのかはわからない。


自分はキモチワルイ人間だから、存在するだけで人を傷つけてしまうけれど、それでも、なるべく人を傷つけないようにしたい。だけど、自分はたまに傷つけてもらいたい、傷つけられることで成長のチャンスをもらいたい。他人を出しぬいて自分だけ成長したい。いつか彼女が作れるような立派な人間になりたい。


それが永遠にムリなことは、わかっているけれど、せめて夢ぐらい見させてほしい。と思っていることも含めて自分はゴキブリと同じくらいキモチワルイ。

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