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マルイドンは良くはない?~〇という記号における日本と海外の認識の違いについて~ (くうそう)

 こんにちは。栗10スタンプ怪獣研究所職員 高橋マイルです。

栗10スタンプ怪獣研究所とは、近年やっと世界でも存在が認められるようになった"怪獣"ですが、その中でラインスタンプで使えそうな名前や行動、姿をしているものだけをまとめて研究・発表をしている機関になります。


 さて、今回のお話は、

 2020年1月22日に南大西洋で発見された新島"ネオアイランド"(仮名)。

そこにに生息していた、スタンプ怪獣マルイドンの調査時に起きた出来事 

についてです。

 ※この新島、ネオアイランドも謎が多い島なのですが、そんなに面白くないので今回は話すのをやめておきます。記事になりそうなぐらいの情報が入ってきましたらまた検討してみます。


マルイドンが通じない!?

 島が発見されてから2週間後、世界6か国(日本、アメリカ、ロシア、ギリシャ、ドイツ、フランス)から怪獣専門家のチームが集まり、島の怪獣の探索・調査が開始されました。(日本チームは、私も含めて4名です。)

最初に調査が始まったのが、我々が来る前に島に来ていた自然学、地質学チームにより発見されていた"マルイドン"です。

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 この名前は、我々日本チームが仮で付けた和名です。名前が仮にでも付いてた方が調査を進める上でわかりやすいからです。

これは、他の国も同様です。同じ調査対象でも、それぞれの国で呼びやすい名前で呼んでいます。

 というのも、初めの数日間は、国ごとに独自で調査をしているからです。

そして、ある程度調べたところで全ての国が集まり、お互いの今までの情報を交換し合う、という形をとっているのです。

 そして、最初のミーティングの夜、"この怪獣にマルイドンと名付けた"と話しをしたら、みんな不思議そうな顔をしたのです。なぜ?


マルイドンと名付けた理由

 我々がこの名前を付けたのは、その見た目もそうなのですが、その行動パターンにあります。

 マルイドンはよく確認をします。例えば、食糧探しを例にしましょう。

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①地面の匂いを嗅いでいます。

②なにかに気づいたマルイドンは、両手の指を合わせて円を作ります。(

誰かに知らせるのではなく、自己確認の為の様にみえます。)

③地面を掘ります。

④中からスゴイモ(この島に沢山埋まっている巨大なイモの事)が出てきました。

※マルイドンは雑食の様ですが、このスゴイモをメインに食べてます。


 別の例で言えば、

目の前に大きめの岩が道を塞いでいました。その時、それを触り、両手で円を作った後、その岩を登っていきました。

そして、更に別の大きい岩に遭遇した時は、その周りを見て、円も作らずにその場を去っていきました。つまり、無理だとあきらめたのでしょう。

 これらの行動から見て、この怪獣は、何かの判断をした時、良いと思った時は手で円を作り、行動を起こしていると判断できます。

 良い=〇

なるほど!じゃあ、名前は"マルイドン"だね!

と、なったのです。


 ところが、この調査結果には理解を示しても、このネーミングにはどの国も賛同してくれませんでした。


〇という記号の認識の違いについて

 我々はうっかりしていました。この、〇=良い・OK という認識が日本だけだという事を。

 ある程度調査が進むまでは、各国それぞれで名前を付けて呼ぶというお話しはしました。その後、最終的には世界で共通の認識ができるように、一つの学名に決めてしまいます。

それは話し合いで決められるのですが、我々は、この怪獣は間違いなく

CirculusSaurusu(サーキュロスサウルス→サーキュロスはラテン語で円。サウルスは、ギリシア語のラテン語形でトカゲという意味。)

になると思っていました。


 しかし、その期待は初回であっさり壊れてしまったのです。

日本以外の国にはに、良いイメージが無いのです!

欧米では「×」の対になる記号は通常チェックマーク「✓」であり、また「○」はむしろ否定的な意味を持ち、ほとんどの国では「○」が肯定的な意味として認識されない。 出典:「丸印」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2020年5月26日 (火) 22:55 UTC  

 欧米では、はゼロ、空白の意味みに捉えられ、マイナスのイメージがあるとか。

海外で、電化製品のスイッチでがOFFとして使われている物を多く見るのですが、これも、このイメージからの様です。

(フランスでは、親指と人差し指をくっつけてを作るジェスチャーが、無能だとか役立たずという意味に捉えられる様です。)

 つまり、彼らからすると、"マルイドン"という名前から連想するのは、無能で役立たず、スイッチがOFFになってる奴

というイメージになってしまい、実際のマルイドンと一致しないという事になるのです。

 更に問題だったのが、マルイドンのマルという音のひびきでした。

マル=malは英語で、悪とか、不良とか不全とかいう意味になるのです!(元はラテン語の様。)

つまり、マルイドンワルイドンになってしまうのです!!


結果、最終的についた学名は、

Confirmatiosaurus-virldi(コンフィルマチオサウルス-ビリディ→ラテン語で、確認トカゲ-緑の意味。)に、なりました。

この怪獣が、行動前に確認をしているからでしょう。最後の緑は体の色から。


 しかし我々からすれば、マルイドンが、良いと思った時に手でをつくって行動しているのだから、

〇=良い、OK

で、"マルイドン"でいいんじゃない?と思ったりはしました。



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