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365日

先日、無事誕生日を迎える事が出来た。
両親に感謝して、僕を仲間に入れてくれて一緒に時間を共有してくれる周りのひとたちにも感謝。そして、お祝いのメッセージを届けてくれたひとたちにも沢山の感謝。
健やかに今年も誕生日を迎える事が出来た。とても有難い事だ。

僕は、21歳を過ぎたあたりから、自分の年齢を意識しなくなっていって、不意に誰かとの会話の中で歳を聞かれると、本当に自分が今何歳なのか分からなくなる事が増えた。冗談抜きで本当に分からなくなる事が多い。
「気持ちはいつでも若々しくいるぞ!」と気構えたりしている訳でもないけれど、それが起因して周りからは大人げないと思われたりすることも多いのではないかとも思ったりする。そう思うと色々なシーンで、妙な居心地の悪さを勝手に感じたりする。
でも仕方が無い。僕は根本的に「年齢」という、それに対して興味がないのだろう。
ただ、やっぱり日々を重ねていくうちに、僕もどんどんリアルになる。
知らなかったものを知ったり、体感したりして、「憧れ」や「幻想」めいて感じていた色々な物事を「現実」「経験値」として手に入れてゆく。あの頃、背伸びをして見ていた世界に、手が届いてしまう。そうやって僕らは経年変化してゆく。
知らなかった痛みも、あの頃のような想像ではなく、実際に感じるようになる。
歳を重ねるってきっとそういう事でもある。

その頃の僕が何を思って買ったのか思い出せないが、数年前に100円ショップで手に入れてそのままにしていた竹踏み。
久しぶりに見つけて引っ張り出して乗ってみる。鳥肌まで立つ。めちゃくちゃ痛い。
あれれ?こんなに痛いもんだったっけ?

知らなかった、感じた事のなかった痛みを知り、僕はまたひとつ「現実」を、「経験値」を、手に入れる。

歳を重ねるってきっとそういう事でもある。

ちょっと気持ちが向いた時に、サポートしてもらえたら、ちょっと嬉しい。 でも本当は、すごく嬉しい。