#3 ラララッタ 楽曲解説

タイトルが思いつかず、曲中で歌っている「ラララッタ」を採用。安易なタイトルのつけ方だ。
余談だが、ラジオに投稿する際のラジオネームに使用していた時期がある。
ラジオ好きだ。

これも東京に住んでいる時期に作った曲。
歌詞冒頭の「青過ぎる空にも少し慣れてきたところ」というのは、東京に住み始めてまず感じたのが、晴れの日が多いということ。

僕は福井県出身で、湿度が高く雪国。
冬だけではなく一年中くもりの日が多く、雲ひとつない青空なんでなかなか拝めることが少ない。

そんな北陸ボーイが東京シティに行って「晴れの日」の多さに、遠くまで来てしまった郷愁を思い出してる様子がこの歌詞冒頭だ。

コンセプトやメッセージが強くあって作り始めたという曲じゃないので、日記とか随筆に近いのかも。日頃思ってることや、いくつかの思い出なんかがエッセンスだけ散りばめられている。

この曲を歌ったり聞いたりすると確かに思い出すものもあるのだけど、あえてここでは語らないでおこう。
だって恥ずかしいから。

デモ録音の段階からアコギは不使用。
もともとアコギ弾き語り野郎なので、アコギと歌で始まりがちな自分のアレンジ力不足を「じゃあ、エレキギターにするゃいいんじゃね?」的な安易な発想でカバーしようとした感が滲み出ている。

ドラムがやっと最後に出てくるので、インパクトが欲しくて少しだけ歪ませている。
盤になってから聞いたら(気のせいかもしれないけれど)歪みが少しおとなしくなって感じたので、もう少しわかりやすく歪ませてもよかったかなとも思っている。
いや、歪ませすぎたらそれはそれで「やり過ぎた」と思うだろうから、このくらいで良かった。
と、思うことにしよう。

実はザ・ルーズドッグス時代に作ったデモの時とは歌詞が少しだけ変わっている。
これって僕には珍しく、一度完成させた曲の歌詞をいじったりすることってまず無い。
けれどこの「ラララッタ」はデモの段階から未完成だという気持ちが拭いきれず、一部書き直し。

書き直して良かった。
と、思うことにしよう。

初めのエレキギター弾き語りから、最後のコーラス終わりまで緊張感が持続する良い曲になったと思う。

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