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明石ガクトさんの講義を聞いて @静岡県立大学

今日、明石ガクトさんのお話を聞いてきたので、そこからの情報をこちらに共有しますね。

「映像」と「動画」の違い

「映像」と「動画」の違いは明確に定義されている訳ではないそうですが、みなさんは違いをどう考えていますか?

テレビを見る時と、スマホを見る時は状況が全然違っています。テレビを見ている時は、テレビのCM中にスマホを見ているので、テレビのCMは全然見られていないそうです。今はテレビを買うことがレアになってきているので、そのターゲットの年齢層に意味のあるものを作るのが大切になってくる。

若い年齢層に対しては、Information per time(時間当たりの情報量)の濃度が大事で、動画はそれを高くできるそうです。動画で大事になってくるキーワードは3つ。Smartphone, Speed, Silenceです。スマホ(Smartphone)で、手早く観れて(Speed)、音を消しても情報がわかる(Silence)、という意味だそうです。

さらにバズることよりも、カンバセーション(会話)が大事、と言っていて、流行っていることよりも、会話したことは忘れない、という考え方ですね。これからは、コンテンツが人のつながりを作るようになるそうです。

まとめると、映像は、落ち着いて見るもの。動画は、隙間時間で見るもの。今までは、テレビドラマは60分、映画は2時間、とかなんとなく時間が決まっていて、その時間は落ち着いて見る「映像」として楽しんでいましたが、今は15分ドラマとかが出てきていて、隙間時間でも見れるようになっているそうです。

世界がビジュアル化している

Twitterは、中身よりも、リツイートのしやすさで広まる、と言っていて、言葉だけのツイートよりも、画像や動画がついているとリツイートされやすいそうです。

動画の視覚的な驚きに注目が行くので、言葉オワコン化と言っていました。

今の時代は、みんなスマホを持っていて、常にスクリーンが目の前にある時代なので、動画の方が強い。さらにこれからは、メッセージを凝縮して動画で伝えた方がいいそうです。

マスメディアは消えた

今は誰もが違うものを見て、違うものを好きになる時代なので、5000万人が熱狂するひとつのコンテンツを作るよりも、5万人が熱狂する1000のコンテンツを作った方がいい。なのでマスメディアよりも個人が強い時代。

最近ファッション雑誌が売れなくなっているのは、そういう理由で、こういう服が売れています、よりも自分が好きなものを買うだけなのでファッション雑誌はいらない、ということですね。

明石ガクトさんは、「動画2.0」という本を書いていますが、個人動画の流通革命が「動画3.0」だそうです。この辺は詳しい人、教えてください。

昔は考えられなかった職業としてyoutubeの動画編集代行があるそうですが、今は美味しい職業だそうです。ただし動画を作るにしても、おしゃれなカラオケビデオを作ってはいけない、と言っていました。おしゃれなカラオケビデオというのは、すごく高画質の風景などが流れる動画のことです。

これからの動画には「なるほど」という情報性・先を見たくなるストーリー性・メッセージの一貫性が大事になるそうです。明石ガクトさんのされている「ワンメディア」では、スマホサイズに合わせた縦型のムービーや、ドキュメントのムービーを作っているそうです。

明石ガクトさんからのメッセージ

明石ガクトさんから、学生さんへのメッセージとして、こんな動画を紹介してくれました。

不可能を超えろ Do what you can't

https://www.youtube.com/watch?v=jG7dSXcfVqE

応援する人間になることが大事で、応援していると自分を応援してもらえるようになる。
そして、心の底から本当にやりたいことをやっているか?やりたいことから目を背けない。やると見えてくるものがある。というメッセージを共有してくれました。

最後に会場からの質疑応答の時間がありました。
「東京ではできるけど、地方は難しいよね」というような地域差についてどう思いか、という質問に対して。
それは、年寄りの方が接するメディアが昔から変わっていなくて、テレビ・新聞ばかりなので、了解を求める必要がある時にその相手がお年寄りだと難しいことがあるそうです。なので、許可を得なくてもいい方法を考えるそうです。
しかし「すごいものは、すごい」ので、別に地域は関係ない時代に来ていて、静岡に住んでいるYoutuberもいるそうです。これから動画を撮るとすると、その地域しか撮れないものを対象に、グローバルレベルで考えればいいので、静岡は富士山があるし、なんとでもなるそうです。

動画を撮りたいので何を使えばいいのか、という質問に対して、何を撮るかよりも、誰に向けて撮るのか、という方向性が大事と答えていました。だれに対して、という解像度が低いと、表現する言葉が抽象的になるので、しっかり解像度の高い言葉で表現しよう、と思いました。

講演の最後に、会場の人たちと盛り上がった感のある動画を撮っていましたが、これは「静岡だれでも大学」や他のイベントで早速やってみようと思います!

たかはしかずとが気づいたこと

・ワンメディアでは裏方の人を取り上げて動画を作っていたので、裏方や作り手、仲間を表に出していくのはいいな、と思いました。

フレンズでも、チームのメンバー一人ひとりにスポットライトが当たる動画や記事などのコンテンツを作る。

・学生だった自分に言いたいこと、というフレーズが出てきたので、学生の時の自分にこう言いたいです。
「周りに優しい人ばかり集まってくるよ。大丈夫、みんな敵じゃないから、安心して応援し合う関係性を作ろうよ。」

・言葉は終わったコンテンツと言っていたけど、全くなくなることはないな、と思って、動画のコンテンツに疲れた人が、逆に文字の余白を楽しむ「文字活」みたいなのが流行るかも。

・言葉が曖昧で解像度が低いと、伝わらないので、言葉を明確にするために、自分なりにでも定義をしっかりして、解像度をあげていくことで伝わりやすい状態になったらいいな、と思いました。

・コンテンツが、会話をすることを中心にしていて、そこでつながりができるものだったらすごくいいなと思ったので、これを重視していこうと思いました。

岡田さんが提案してくれた、3〜5分インタビューをテーマを決めて撮る、というコンテンツに、がっつりの想いのインタビュー記事も含めて多チャンネル化してやれたらいいな、と思いました。

・イベントの終わりに「自撮り」と「盛り上がったよ動画」を撮る。「盛り上がったよ動画」は練習も面白い。

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