見出し画像

非営利組織の経営を考える ⑥(深掘りLIVE #18 文字起こし記事)

割引あり

深堀ライブ18回目ですね。

今日は「非営利組織の経営を考える」の6回目をやりたいと思います。 前回「私立大学の運営と経営を考える」のをその5をやったんですけど、そこで実はこの「非営利組織の経営」、ピーター・ドラッガーの本の115ページあたりの話をね、少ししたんですね。

この「非営利組織の経営を考える」は、前回70ページあたりまで見たんですね。なので今日は、その70ページから115ページあたりまでを眺めながら、いろいろ私の経験も含めてお話ししていこうかなと思っています。

非営利組織にはイノベーションが常に求められる

ここでいくつかポイントはあるんですけれども、非営利組織っていうのはやっぱりちょっと特殊なんですけども、ここでキーワードをいくつか挙げると、1つはイノベーションが常に求められるということですね。

さらに、だから戦略が必要なんだということも出てくるわけですけれども、それからもう1個はマーケティングが必要なんだと、非営利組織もね。 これ何でマーケティングが必要になったかって言うと、やっぱり競争が激しくなったからだっていう言い方をね、実はしてたりするんですね。 ただマーケティング、これ企業と共通する部分もあるんですけれども、やっぱり非営利組織のマーケティングっていうのはちょっと特殊なんですよね。その辺りのことを書いてる部分ですね。

イノベーション・マーケティング・戦略

それからもう1つは資金源開拓、寄付者との関わりっていうことですね。そしてさらに戦略ですね。戦略の重要性。 そういった言葉が、今日見ていくところのキーワードになるかなと思うんですけれども、前後しながらいく形になるかと思いますけれども、全て絡まり合ってるんでね。 絡まり合ってるので、今言ったこと、イノベーション、マーケティング、戦略といったことは絡まり合ってるので、行きつ戻りつしながらになると思いますが。

ちょうど70ページあたりに書いてあるのが、戦略のステップということで、その前にちょっと目標設定の話をね、実は前回少ししたんですが、その目標っていうのは非営利組織のミッションに基づいた目標を立てなきゃいけない。 ここを間違う人が結構いるんですよね。

非営利組織のミッションっていうのは、これは大学や学校法人で言えばまさに建学の精神ですね。建学の精神に沿った目標を立てなきゃいけないということなんですよね。 その上で目標を達成するためにはどうしたらいいのかということなんですね。

セグメント化の重要性

ここで、教会の例を出してるんですけれども、信者を増やしたいのであればどうすればいいのかということなんですけども、ここで実はマーケティングの仕方、後でしゃべるマーケティングの仕方にも関わるんですが、セグメント化することが重要なんだと。 つまり単純化したマーケティングではダメなんだ。細かくセグメント化してそのセグメントごとの対応をしなきゃいけないっていうね、そういう言い方をするんですね。

ここは特に非営利組織にとってはやっぱり重要なんですね。 なぜかというと、その非営利組織が結局何を目的にしているか。これはみんな非営利組織ごとに違うってことなんですよね。 同じ非営利組織ばっかりでは、これは競争の中ではそれは淘汰されてしまうわけで、そうするとやっぱりその非営利組織が持っている個性、ミッション、建学の精神ですね。 やっぱりここが重要なんですよね。

戦略は一つではない

その上で、だから単純にとにかく信者を増やせ増やせと言っててもダメで、学生を増やせ増やせと言っててもダメで、そうではなくて増やしたいのであればマーケットをセグメント化してそれぞれのセグメント用のサービスを考えていかなきゃいけないっていう言い方をするわけですね。だから戦略は一つではないと。戦略はたくさん必要なんだ。 つまりマーケット自体がいろんなセグメントがあるので、それぞれの個別のニーズにやっぱりしっかりと応えていかなきゃいけないっていうね。そんな話をしてますね。

さらに人材と資源は限られているわけですから、金と人は限られているわけですから、いろんな多様なマーケットに応えていくわけですね、いくつかのマーケットに応えていくわけだけど、そのときにマーケットごとにどれだけの人とお金を配分するのか

限られた資源の配分と戦略性

例えば、私は音楽大学に勤めてたんで、例えばピアノコースがあり、声楽コースがあり、作曲コースがあり、新しいミュージカルコースがあり、いろんな新しいデジタル音楽系のコースがあり、こう多様化してくるわけです。 それが一つ一つ全部セグメントということに具体的にはなるわけですけども、じゃあそのセグメントにどういう人と金を貼り付けるのかということなんですが、ピアノばっかりに配分しちゃダメなわけです。管楽器ばっかりに配分しちゃいけないわけです。 限られているわけですから、全体の人と資源はね、お金はね。それをどこにどう配分するのがいいのか。マーケットのセグメントごとにやっぱり配分していかなきゃいけない。ここ結構難しいんですよね。ここで戦略性が求められるわけです。


マーケットリサーチに基づいたアプローチ

その時にやっぱり必要なのは、マーケットリサーチですね。だからコミュニケーションをしっかり取らないと、これからそこに加わる人との関係でのコミュニケーションをたくさん取らないと、これは見えてこないっていうことなんですよね。 いつ、どうやって、何をアプローチするのか。どういう言葉を使って語るのかということなんです。

これ一番よくないのは同じことを、誰に対しても同じことを言うというね。これよくあるんですよね。 例えば、進路相談とかしてる時もそうですけども、学生募集してる時もそうですけども、同じことしか繰り返さない学長だったり、理事長はあんまり表に出てきませんが、管理職だったり、職員だったりね。これはやっぱダメなんですね。

個別のニーズに沿った語りと満足

そこに来てる人は、声楽をやりたい、ミュージカルをやりたい、管楽系をやりたい、管楽系の中でも特にユーファニアムをやりたいとか、色々全部違うわけですよね。 その一人一人の個別のニーズに沿った語りをしなきゃいけない。そこでしかも満足を与えなきゃいけない。ここができないと失敗するっていうことなんですよね。 同じことだけ紋切り方で繰り返していると。誰に対してもね。これはもう最悪のパターンっていうか、それはもう非営利組織の経営ができてないという話になってしまうわけですよね。そんな話ですね。

文書と口頭の二刀流

ここから先は

7,201字
この記事のみ ¥ 200〜

おだちんちょうだい!頑張って書いたよ! お駄賃文化を復活させよう! ODACHINを国際語に! オダチン文化がSNSを救う! よいと思ったらサポートをお願いします!