時代遅れの改革ラッシュが大学淘汰に拍車をかける ①(深掘りLIVE #41 文字起こし記事)
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深掘りLIVE #41 時代遅れの改革ラッシュが大学淘汰に拍車をかける ①
深堀ライブの41個目になります。 新しいシリーズですね。「時代遅れの改革ラッシュが大学淘汰に拍車をかける」のその1です。
これまで「もう手遅れ⁉︎、私学は自然淘汰の時代へ」ということで話してきたのと繋がる内容になるんですけれども、ここに来ていろいろ大学関係のニュースを見ていると、改革ですね。
旧来型の改革は失敗する
おそらく学生募集につなげるために いろんな学部改組を含めた改革をしているニュースが飛び込んでくるわけですね。全てを調べたわけではないですけれども、印象として、旧来の改革のやり方をやっぱり引きずっている感じがするんですね。
ただちょっと新しいのは、学部の数を減らしたり学科の数を減らしたりという部分は含まれているんですが。ただ手法として、旧来型のこれまでやってきた発想の延長上での改革ラッシュになっているような気がするんですね。
おそらくこれからさらに一段と少子化、18歳人口の減少が続くこれからの10年が、本当に一気に来るわけですけれども、そういった中で今年あたりもおそらくこの春ですね、学生募集に苦労をし、夏休みに入ったわけですが、このままではいけないと。
何とかしなければということでいろんなことを必死で考えて改革案をまとめて実行に移そうとしているというのはよくわかるんですが。いくつかポイントはあるんですけれども、順番に見ていきたいと思います。
自然淘汰圧が高まる中で、さらに社会淘汰が激化する
一つ目は、社会淘汰と自然淘汰という言い方を私はしているんですけれども、これからは社会淘汰の時代ではなくて 自然淘汰の時代に入ったということなんですね。この認識を持っているか持っていないか。
つまり、この自然淘汰の意味は既に前のシリーズでお話をしているのでそちらに譲りますけれども、社会淘汰を激化するような改革案になっているということなんですね。
自然淘汰圧が高まっている中でさらに社会淘汰圧を高めてしまったらこれはもう競争が激化するだけじゃなくて、共倒れになる可能性が非常に高いわけですね。
まあこれ普通の生物で考えていただけばいいと思うんですが、非常に厳しい環境になって自然淘汰圧が高まっている中で、そこでお互いが競争を激化させたらこれはもう共倒れしていくわけですよね。
そういう方向での改革案になっている印象を非常に強く受けるわけですね。
旧来型の発想での改革ラッシュは共倒れを早めるだけ
ここはもう発想を切り替えないと、これまで通り社会淘汰、つまり競合校との競争を勝ち抜くという発想での改革をしている限り、それはむしろ自然淘汰圧が高まる中で共倒れを導くと。あるいは生き残れるのはごく少数になってくると。
特に今、改革に躍起になっているところはかなり苦しいから そういう方向を出してるわけですが、そういったところほど共倒れに巻き込まれやすくなるという、そういうことかなというふうに思ってます。
一つ目、自然淘汰圧が高まる中で社会淘汰圧をさらに高めるような改革は逆効果であるというのが これ1点目。 大きなことだと思います。
具体的な中身はね また次の回、その次の回などで 具体例も少し取り上げながら、どういう発想の転換が求められているのかっていう話をしていきたいと思うんですけれども、これが1点目ですね。
中途半端な改革をしている猶予はない
それから、たくさんあるんですけれども、今のに関連してやはり何か新しいコース、新しい学科を作る、あるいは看板を掛け替えるという方向でやっているところが出てきてるわけですね。その時に必ずしも学部増 学科増ではなく さすがに学部・学科の数は縮小すると、減らす方向での改革が目につくわけですが、ただ中途半端ですね。
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