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もう手遅れ⁉︎ 私学は自然淘汰の時代へ①(深掘りLIVE #27 文字起こし記事)

深掘りLIVE #27 もう手遅れ⁉︎ 私学は自然淘汰の時代へ①|LISTENで聴く

深掘りLIVEの27回目ですね。 少し過激なタイトルをつけてみました。「もう手遅れ?!私学は自然淘汰の時代へ」その①ということで、少し何回になるかわかりませんが、お話したいと思います。

自然淘汰の時代へ

2024年度になりました。 これから2032年頃に向けて、再び18歳人口が激減期に入るということなんですね。実は2010年から2020年頃までは、120万人前後で、18歳人口が比較的安定していた時期だったんですね、この10年は。

それが、すでに2022年ぐらいからですけれども、再び18歳人口が減り始めると。ただ、これちょっとイレギュラーで、2023年はちょっと増えてるんですよね。 とにかくこれからですね、2024年度以降、2030年代、そしてさらに2040年に向けて、再び18歳人口が激減期に入るという。

そういう中で、自然淘汰の時代ですね。淘汰圧が高まる中で、自然淘汰されていく。そういう時代に入ったという認識を持っているんですね。

もう間に合わない

すでにいろんな改革や定員削減っていうのは、すでに完了してないと、これからやり始めても間に合わないというぐらい、断末魔の状況に、私学はこれから入っていくと。

すでにその兆候は出てて、短期大学、女子大、募集停止が出始めましたが、これはまだほんの序の口ですね。これからバタバタと、バタバタと募集停止が出てくる、これからの10年間ですね。

これはもう必然的にそうなっていかざるを得ない。それだけ淘汰圧が高まるということなんですが、このあたりを少し、私の実践的な体験も含めながらお話していこうかなと思います。

18歳人口の推移:1990年代〜

18歳人口、1990年代から減り始めたんですね。1990年はまだ200万人、18歳人口いました。今の約2倍いたわけですね、200万人いました。これが最初減り始めたのが、それ以前にも一度あったんですが、ただその後増えたんですね。第二次ベビーブームの影響で増えて、それがさらに減り始めたのが1990年代。

臨定問題と文科省による定員政策の放棄

1990年代、2000年にかけてですね、これも分かりやすく10年刻みでいきたいんですが、1990年から2000年の10年、そして2000年から2010年の10年、そして2010年から2020年の10年、そして2020年から2030年、あるいはもうすでに2024年になってますので、2024年から2034年の10年という形で見ていきたいんですが、大雑把な数字で見ていきますけれども。

1990年から2000年は200万人いたものが150万人に減りました。なんと25%減ですね。これはかなりきつかったんですね。

ちょうどこの時にあったのが臨時的定員の削減問題というのがありまして、いわゆる臨定問題ですね。大学関係者よく知ってると思うんですけども、この臨定の削減、みんなしたがらなかったんですね。可能な限り最大限、恒常的定員で残せるものは残すという選択をした大学がほとんどだったのが、この2000年対応ですね。この2000年の臨定問題っていうのは私の位置づけでは、文部科学省が定員政策を放棄したと。

全入時代へ:2000年〜

つまりこれからはもう潰れる大学は潰れていいっていう判断をしたのがこの臨定問題だったというふうに捉えてるんですが、これはまたいずれ詳しくお話しますが、とにかく今日は人口の変動だけを見ていきたいんですけれども、1990年から2000年にかけてなんと25%、4分の1が減ったと。

この時、何が起きたかというと、それまで倍率があったんですね。倍率が2倍3倍とあった大学が全入時代に突入したのがこの2000年ですね。

2000年以降、全入時代に突入したと。この時に、臨時的定員はなるべく恒常的定員にできるものは残すという選択を多くの大学がした中で、全入ですね。つまり、もう入学者と受験生がトータルに見た時にはほぼ、厳しい大学ほどもう全入になっていったと。つまり受験した学生はもう全部受け入れるという方向に切り替わっていったのがこの2000年以降の話なんですね。

定員割れ時代へ:〜2010年

ここからさらに厳しい時代が続きました。2000年から2010年にかけてさらに20%減りました。150万人から120万人に減ったのが2000年から2010年ですね。ここは相当きつかったんです。この時、何が起きたかというと全入から定員割れの時代に入っていったんですね。全入時代から定員割れの時代に入っていきました。これが2000年から2010年にかけての変化です。


平和な10年:2010年〜2020年

さらにちょっと時代を見てしまいますけれども、2010年から2020年、この時期は実は18歳人口が安定してたんですね。多少デコボコありますけれども、約120万人前後で安定してた10年。安定した平和な10年がこの時期なんですね。

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