企業と非営利組織の違いは何か ②(深掘りLIVE #21 文字起こし記事)
深掘りLIVEの21回目ですね。
「企業と非営利組織の違いは何か」ということで、今日は話したいと思います。その2ですね。前回は、深掘りLIVEの8回目で話したんですけれども、このテーマは結構、大事なんですよね。
営利組織と非営利組織の違いは何か
そもそも企業と非営利組織の違いが分かってなくて非営利組織の経営をやるから失敗するという話なんですが、そもそも企業と非営利組織の違いが何なのかが分かってないということなんですね。これが分かっていないから、ますます分からないということです。これ分かりますかね。
正確には、企業というより営利組織ですね。
営利組織と非営利組織の違いっていうのは、どこにあるか分かりますか。
よく誤解されているのは、非営利組織は非営利だから儲けちゃいけない。金を儲けちゃいけないって理解している人がいるんですよね。
「非営利組織は儲けちゃいけない」は大間違い
だから、非営利組織が利益を上げたりとか、お金を取ったりということに対して、おかしいんじゃないかとか思ったりする人もいるんですが、これは大きな間違いです。
非営利組織としては、学校法人とか一般社団法人とか、いわゆる会社組織以外は基本的に非営利組織になるわけです。法人はね。
営利法人と言われているのは株式会社を典型として、有限会社、合名会社、合資会社、合同会社といろいろ形態があるんですが、やっぱり株式会社が一番、営利組織の典型ですよね。
これどこが違うかわかりますか。
実は、非営利組織の方が、世の中の法人としては多いと思うんですね。企業、株式会社とか、他の有限会社とかって形態を取っていても、実質的には非営利組織に近い企業っていうのが結構あったりするんです。法的にはそうではないんですが。
非営利組織は「私的」利益を追求してはいけない
この区分、線引きですが、法律上定められているのは、非営利組織は利益を上げてはいけないっていうことじゃなくて、得た利益を構成員に分配してはいけないと。そうではなくて、その組織の活動、共益って言いますが、共同の利益ですね。共益に充てなければいけない、共同の目的に充てなきゃいけない。つまり、公益ですよね。
つまりこれは、私的な利益と公的な利益っていう、あるいは組織の利益なんですけどね。そういう分け方なんですよね。
結局、私的な利益、プライベートな利益ですね。
これが法的な区分になるわけですね。
だから営利組織においては、儲けを個人のものにしていいということです。分配していいんです。例えば、株式会社は株主に分配するわけです。これだけ黒字が出ましたので分配します。みんなの私的な財産にしてください。
これに対して、私的な財産にしちゃいけないのが非営利組織なんですね。
理事長が率先して私腹を肥やそうとする不祥事を起こすのはそもそもまったく非営利組織を理解していない証拠
ところが最近入ってくるニュースですが、学校法人だけじゃないです。社会福祉法人でもありますね。その理事長が、私的な利益にしちゃったというのも多いし、あるいはそこまでやらなくても、非営利組織なのに学校法人なのに、なぜか私的な利益を追求しているかのように動くということがあったりするわけです。
これは結局、そもそも非営利組織が分かっていないということです。
あくまでも、大学で言えば建学の精神です。学校法人で言えば。そういう公共的な目的のために、全ての財産を使わなきゃいけない。
寄附行為とはなにか
ここから先は
おだちんちょうだい!頑張って書いたよ! お駄賃文化を復活させよう! ODACHINを国際語に! オダチン文化がSNSを救う! よいと思ったらサポートをお願いします!