非営利組織の経営を考える ⑧(深掘りLIVE #24 文字起こし記事)
深掘りLIVEの24回目、「非営利組織の経営を考える」の⑧をやりたいと思います。
ドラッカーの「非営利組織の経営」を考える。テキストの今日は第4部「ボランティアと理事会」のところを見ていきたいと思います。162ページからです。
非営利組織にとってはボランティアが重要である
ここでは、理事会の役割について書いてあるんですけど、そこでなぜかボランティアっていうことが書いてありますが、ボランティアということは、実は非営利組織にとってはとても重要なことなんですね。
いわゆる営利企業とは違った、非営利組織にはやっぱりミッション、使命、あるいは大義ですね。大義というものがあって、それにやっぱり貢献するということが、理事にも、構成員、教職員ですね大学で言えば、全てに求められるということで、その意味でボランティアということが非常に重要だということが強調されているわけです。
組織は自らの人材を超えて仕事をすることはできない
順番に見ていきます。最初、第1章が人事ですね。人事、とにかく人だと。これはもう企業においても人は大事なんですが、やっぱり非営利組織は人が非常に重要だということなんですね。そもそも非営利組織自体は、人を育てる組織だということとも関連しているわけです。
こんなことが書いてあります。「組織は自らの人材を超えて仕事をすることはできない」。ある意味当たり前のことなんですが、そこにいる人材以上のことは、組織はできないという、仕事はね。これはただ企業の場合には、何かヒットすればそれで儲かるとかあるんですけれども、やっぱり非営利組織ってそういうことはあんまりないわけですね。
これはやっぱり営利企業と違って、営利が目的ではないという、営利が組織目的ではないことと関連しています。だから非営利組織における人事は非常に重要です。ところがこの人事が、また企業とかでやるのとは違う形でやらなきゃいけないんですが、この人事がなかなか下手くそな人がやっぱり多いだろうということですね。誰をどこに異動するのか、誰をどこに配置するのかということです。
人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行う
意外と人事に自信を持っている人がいるんですね。自分は人を見抜く力はあるんだと。もうだいたい会えばすぐ分かるとかいう人いるんですが、こういう人ほど注意しなきゃいけない。百発百中の人事はできない。人を見分ける力などあるはずがないという、そういう前提に立って人事をやらなきゃいけないというわけですね。
なので、こんな風に書いてあります。「人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行う」。人を見分ける力などを持っている人はいないということですね。やってみなきゃわからないということです。じゃあどういうふうにやるのかということで、5つほどポイントを言ってくれてます。
人事を間違えないための5つのポイント
1つは、人物からではなく仕事からスタートする。なされるべき仕事は何か。ここからまず考え始める。
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