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AI時代の音声配信とSNS 《定期購読》

いま何が起きているのか。何が始まろうとしているのか。Chat GPTの衝撃はAI時代の本格的幕開けのほんの序章に過ぎない。AIの進化は音声配信を可視化することでSNSの世界に大規…
SNSは文字配信の時代から音声配信メインの時代へ。AIが可能にした新しい時代のSNS展開はいったい…
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スマホが手離せない学長でごめんなさい。 〜私のSNS遍歴 1993-2023

学長時代のSNS活用の事例も含めて、私のSNS遍歴を紹介しておきたい。これも一つの自己紹介として読んでいただければと思う。 インターネットとSNSの歴史を振り返りながら、noteを含めたSNSの今後の可能性についても考えてみたい。キーワードは、デジタル革命、インターネット、ソーシャルネットワークである。 《デジタル》革命、そしてインターネットの《進化/深化》は、《ヴァーチャル/リアル》なソーシャルネットワークをどのように変容させてきたのか。この30年間の変化は想像以上に大

なぜ「ことば」にこだわるのか

「ことば」とはなにか。 ヒトだけが複雑で抽象的な「ことば」を操る。言語モードの出現には、脳の巨大化が不可欠であった。 言語を含む高度なコミュニケーション能力は、脳の進化とともに発達してきた。 ところが、いまやAIも自然な「ことば」を生み出すようになった。 ここには、ヒトの脳に模した巨大なニューラルネットワークと、それを用いたディープラーニングという仕組みが不可欠であった。 AI脳の巨大化が自然言語を可能にしたのである。 「ニューロンの総数、モデルサイズや層数をはる

Private LISTEN!〜社会科学の方法論について考えはじめる①

オンラインサロンでの議論を出発点に、自然科学と社会科学の違い、さらには社会科学の方法論についていろいろと考えはじめています。 古くて新しい問題ですが、人間社会の理解にかかわる近年の諸科学の成果を考慮に入れながら、自由に思考実験をしていきたいと考えています。 具体的には、古代DNA研究や霊長類社会生態学、神経科学と脳科学、機械学習とAIの進化など、近年の研究成果をできる限り踏まえながら考察していければと考えています。 まずは、ブレインストーミングも兼ねて、思いつくままにP

-かおとこえとことば-〔閑話〕人

「君はよくやったよ」 ①明るいかおで、力強いこえで、「君はよくやったよ」と言われた。 ②明るいかおで、弱々しいこえで、「君はよくやったよ」と言われた。 ③暗いかおで、力強いこえで、「君はよくやったよ」と言われた。 ④暗いかおで、弱々しいこえで、「君はよくやったよ」と言われた。 それぞれどんな印象を受けるだろうか。すべて文字(言語)に起こせば「君はよくやったよ」となる。 このように言われて、本当に「よくやった」と感じられる順番はどうなるだろうか。 受け手によって個人差は

なぜ世界は違ってみえるのか

自分が見ている世界と、他人が見ている世界。 過去の自分が見ていた世界と、現在の自分が見ている世界。 同じひとつの世界を見ているはずなのに、世界が違って見えるのはなぜだろう。 なぜ世界は違って見えるのだろうかじつはこの問いは、世界の客観的認識は可能か、という問いともつながっている。 もし、世界の客観的認識が可能であり、ホモ・サピエンス脳が、世界をありのままに認識することができるのだとしたら、誰にとっても世界は同一のものであり、その都度それぞれに異なって見えることはない。

『大規模言語モデルは新たな知能か~Chat GPTが変えた世界』〔本〕人

Chat GPTの衝撃が広がっている。 すでに使ってみた人も多いと思う。チャット画面で質問などを入力すると、きわめて自然な会話が返ってくる。 「大規模言語モデルは、世の中にある様々な言語で書かれた莫大な量のウェブデータや書籍、プログラムなどを読み込み、それらの知識や情報を備えた上で対話することができる」というものだ。 本書は、この「大規模言語モデル」が何を可能にし、どんなリスクがあるのか、それはどのように登場してきたのか、どのように動いているのか、ヒトはそれとどう付き合

-ヒトと脳と社会と-〔閑話〕人

「脳の大きさと社会集団の規模」とのあいだには「密接な関係」があるといわれている。 他方で、「脳容積の増加は生物に大きな負担を強いる」ものだ。 「ホモ・サピエンスでは、体が消費するエネルギーの約20%は脳で使われる」という。 脳容積が増大するにあたって「必要なエネルギーを賄うために、行動や食性」を変えることが必要であった。 だが、それだけではなかった。 脳容積の増加は「社会構造の変化」にもおおいに関係していたのである。 以前に紹介した『人類の起源』にも次の記述がある

『言語の本質』〔本〕人

ことばとはなにか。 1990年代以降の言語学は、構文論と意味論の世界に明け暮れた。 抽象的な記号論の世界は、私にとってはまさに「記号から記号へのメリーゴーランド」であった。 この30年間で機械学習の世界が格段に進化した。 機械学習の進化という必要不可欠なプロセスを経て、ようやくたどり着いた。それが「記号接地問題」である。 機械学習の進化によって、あらためて「言語とはなにか」が問われるようになったのだ。 本書は、「言語と身体の関わり」を考えることで、ヒトの「言語習得」

radio #4 『言語の本質』を語る!言語学と語用論とコミュニケーション!音大一学科最善説!

メンバーシップに加入すると全編(26:43)を視聴することができます。

¥150