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母他界後①エンゼルケア

死期が間近になりますと、「バスタオル数枚と、最後のお召しものを持ってきてください」と、病院スタッフから⾔われると思います。⺟は生前、外科産婦⼈科、救急の看護師だったので、ナース服を着せてあげることにしました。ナース服はどこで売っているのかと看護師さんに聞いたら、銀座に医療用白衣業者があるとのことでしたので、叔母が買いに行ってくれました。業者の方が、母が現役当時のナース服を探し当ててくれたそうです。さすが専門業者ですね。

亡くなった後、看護師さんがお⾵呂に⼊れてくれたのですが、不思議なことに、⾷道がんの⼿術痕やしわが段々と消えていき、みるみる若返っていったそうです。ナース服に着替えさせてあげたところ、それを⾒た看護師さんが、「⾼橋さん今にも起き上がって仕事しそうね。夜勤代わってもらおうかしら」と、思わず言ってしまったとのことでした😂
死化粧は眉を描いた程度で、他は特にメイクする必要がなかったそうです。

母は生前から直葬を希望していたので、普段から懇意にしていただいている葬儀社の社⻑さんに電話して、ドライバーさんと一緒に病院に来ていただき、納棺後、斎場へ。その際、「本来は無地のポチ袋に「志」と書き、お札の肖像がある側を内側に三つ折りにして⼊れてお渡しすべきなのだが、直接手渡しの3,000円でけっこうですので、ドライバーさんに⼼付けをお渡ししましょう」と、社⻑さんが教えて下さいました。世事に疎いので勉強になりました。

翌⽇、ナースシューズも履かせてあげようと叔母が買ってきてくれまして、葬儀社の社⻑さんにお願いして、再度、斎場に連れて⾏っていただきました。ナースシューズも履いた母を見るに、本当に起き上がって仕事しそうな感じでした。今頃、よその多次元宇宙で看護師やっているかもしれません😂

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