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剣によって救われる

喘息の発作により臨死状態に陥った私は、幸運にも一命をとりとめました。しかし、依然として虚弱な体質は改善されず、体育の授業ではほとんど見学するばかりでした。このままではまずいと考え、体質改善のために何かスポーツを始めることを決意しました。元々時代劇が好きだった私は、自分も剣を習ってみたいという思いに駆られ、小学5年生の頃に地域の剣友会に入門しました。

余談ですが、時代劇といえば私は必殺シリーズの大ファンで、テレビシリーズも劇場版もすべて見ました。必殺ファンの方は共感していただけると思いますが、特に「必殺仕業人」の時の中村主水の冴え渡る剣技には、思わず見とれてしまいます。

地域には伝統派空手の道場もあり、空手は見る分には良いですし、フルコンタクト空手の全日本大会に何度も足を運ぶなど、今でも空手は大好きですが、実際にやるとなると恐怖心がありました。そこで、剣道ならば防具を着けているからまだ安全だろうと思い、剣道を選択しました。
しかし、面は脳天に当たると目から火花が散るような衝撃がありますし、小手は意外に薄く、衝撃がダイレクトに伝わります。胴も防具でカバーされていない部分に当たると、アザになってしまいます。毎回どこかしらアザを作って帰ってきたものです。
道場では、靴の脱ぎ方から日常の振る舞いまで、かなり厳しく指導されました。しかし、その厳しさがなければ、もっと偏屈で歪んだ性格になっていたかもしれません。
週に2日、準備運動を含めて2時間、休憩なしで稽古をし、有段者はさらに1時間、稽古を重ねるという、激しく厳しい道場でした。その甲斐あってか、高校2年生の時に初段を取得し、自信をつけることができました。剣道のおかげで体質改善にも成功し、文字通り、剣によって救われました。道場に加え、部活や体育の授業でも剣道を選択したため、20歳頃まで剣道三昧の日々を過ごしました。

これらの経験から、私は健康が人生の基盤であるという事実を深く理解しました。健康があってこそ、私たちは望む目標を追い求め、充実した人生を築くことができるのです。さらに、生き方は自分で選択できるという自覚も得ました。自分の価値観や目標に基づいて意識的な選択をすることで、より充実した生活を築くことが可能です。「健康」と「生き方」の重要性を強く感じたことが、現在提供しているサービスへとつながりました。
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