臭い玉(膿栓)以外の口臭原因4選!口臭に悩んでいるなら高確率で当てはまります。
臭い玉(膿栓)が最も大きな口臭原因だと思っている人が多いようです。
実際にGoogleの検索ボリュームでは口臭というキーワードよりも臭い玉と膿栓の方が圧倒的に検索回数が多いのです。
それだけ臭い玉(膿栓)というものが口臭と密接に関係しているとみんなが考えている、ということだと思います。
ここでは実際には臭い玉以外にもたくさんある口臭要因を紹介します。
臭い玉(膿栓)以外の口臭原因その1
耳鼻科的な要因(副鼻腔炎など)
強い口臭で悩んでいる場合に圧倒的に多いのがこの耳鼻科的な要因による口臭です。
主なものとしては副鼻腔炎、慢性鼻炎、上咽頭炎の3つが挙げられます。
特徴としては副鼻腔や上咽頭、耳管扁桃など、口内ケアの届かない場所に臭いが溜まっていき、どんどん臭くなるのが特徴です。
改善させるのも非常に困難なタイプの口臭になりますが、強い口臭が発生しやすくノイローゼになるまで悩んでいる人も多いです。
当方に寄せられる相談でもこのタイプの口臭による相談は非常に多いです。
このタイプの口臭の場合、
喉の奥が常に臭っている。
つばを飲み込むと臭い。
食べ物を食べるとその食べ物の臭いが食後もずっと続く。
といった症状が見受けられます。
耳鼻科に行けばすぐに治るのかというと、そんなに簡単なものでは無いのが厄介です。
口臭の強さと口内細菌の関係
口臭の強度=疾患の強度とは限らず、副鼻腔炎の症状はほとんど無いのに口臭は強いというケースが見受けられるのです。
この場合、耳鼻科に行っても治療するような疾患は無いですと診断されることも珍しくありません。
耳鼻科では異常なしでしたが自分の口臭原因はどこにあるのでしょうか?そのような相談が多数寄せられてきました。
ポイントになるのが膿の粘度です。膿の粘度が高ければ疾患が軽くても大きな口臭要因となります。
もう1つのポイントが口内細菌です。
そもそも鼻がズビズビいっていて慢性的な蓄膿症を患っていても、そこまで酷い口臭が無い人もいますよね?
もしも、口臭の強さ=疾患の強さだったらば、酷い蓄膿症の方の口臭が強くないのはおかしいということになります。
それでは、なぜこのような一見矛盾した状況が起こり得るのかというと、本人の持っている細菌の性質によるものだと考えられます。
つまり、口腔内の細菌の個人差によって口臭の強さが決まってくるということです。
例えば、サリバリウスk12菌という善玉菌が口腔内に生息している人は口臭がほとんど無いことが分かっています。(これは欧米人に多いタイプです。)
これとは反対に強い口臭を生み出している悪玉菌がいて、その細菌が口臭の大きな要因になっている可能性があると考えてください。
(このあたりの問題は研究者の方が解明してくださると思います。)
その細菌が濃度の濃い膿汁内で繁殖するとどうなるか・・・
耳鼻科的には軽い疾患だとしても大きな口臭要因となり得るということです。
根本問題として、強い口臭に悩んでいる人はこの口内細菌のバランスが非常に悪化していると考えれます。それと呼応するように腸内環境も悪い人が多く、この2つを改善することが非常に重要になります。
話が少し逸れましたが、強い口臭がある場合には、副鼻腔炎や鼻炎、上咽頭炎などの鼻や喉の炎症が口臭原因ではないか疑ってみることをオススメ致します。
臭い玉(膿栓)以外の口臭原因その2
虫歯や歯肉炎などの疾患
これはオーソドックスな口臭原因です。虫歯や歯肉炎など、歯と歯茎が口臭要因となっている、というケースです。
実際には虫歯に関しては、そうとう進行して痛みが出るくらいの虫歯でないと口臭原因とはなりません。
ですので注意するべきは歯石や歯肉炎が主になります。
特に注意したいのが、歯と歯の間の炎症です。歯間ブラシやデンタルフロスを使う習慣が無い場合には歯と歯の間には食べかすが溜まっていることが多いです。
この食べかすに細菌が集まっていき、周りの歯茎は炎症を起こすようになります。
この炎症によって歯肉炎が進行していけば、口臭にも結びつくようになっていくので注意が必要です。
歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスでこまめに掃除するようにしてください。
臭い玉(膿栓)以外の口臭原因その3
舌苔(ぜったい)
舌に苔のようなものが付着していることはありませんか?これを舌苔と言います。
舌苔は体調不良の時などには誰でも付着するものではありますが、過度の舌苔は口臭原因になっていることも多いです。
舌苔自体はW-1を代表とする舌専用クリーナーで掃除すればある程度キレイに取ることが出来ます。
ただし、これは一時的なものなので舌苔が発生する要因自体を取り除かなければ、数時間もすれば舌苔がまた付着するようになります。
舌苔自体は食べかすや細菌がこびりついたものであり、口臭原因となりうるのは主に細菌が付着しているケースになります。
口臭原因1の耳鼻科的な疾患がある場合には細菌の繁殖した膿汁が鼻や喉から絶えず流れてきますので舌苔も付着しやすくなります。
このケースでは鼻や喉をケアしない限りは舌苔の問題も解決しないので、鼻や喉の対策をすることが先決になります。
もう1つ、慢性的に舌苔が付着するパターンとしては、内蔵の不調があげられます。
実は舌も内蔵の一種です。
あなたは牛タンは好きですか?私は牛タンが超好きで、ホルモン屋さんでは必ず食べます。
牛タンを思い浮かべてもらえれば、舌も内蔵というのも何となく分かってもらえると思います。
話は戻りますが、舌も内蔵であり、胃腸や肝臓などの調子の影響を受けやすいのです。
東洋医学では舌診という言葉がありますが、それくらい体内の状態を表すものと言えます。
特に胃腸の調子が悪いと舌苔が付着しやすくなり、内蔵の体調不良による舌苔は舌クリーナーでも取りにくい性質があります。
べったりと舌に付着してしまって、無理に取ろうとすると舌を傷つける可能性もあるので注意です。
基本的には舌苔を取ること自体は一時的には口臭軽減にもなりますし問題ないのですが、無理に取ろうとするのは控えて下さい。
優しく軽くこすって取れる分だけ取るようにすることが重要です。
臭い玉(膿栓)以外の口臭原因その4
ドライマウス
口腔内の細菌を洗い流して口内を良い環境に保つために重要なのが唾液になります。
唾液が絶えず出ていれば、それだけで口内をキレイに保つことが出来るのです。
反対に唾液があまり出ていない状態だと、食べかすも細菌も口内にとどまりますので口臭原因となります。
「水の流れが全く無い沼」と「絶えず水の流れている清流」のどっちの水を飲みたいですか?
確実に後者だと思います。仮に砂漠を歩いていても沼の水は躊躇しそうです。
それと同じことで唾液が絶えず口の中を流れている=清流のようにキレイな口
ということになります。ですので、常日頃からどれくらい唾液が分泌しているのかということは非常に重要なことなのです。
この唾液が全然出ない、という症状がドライマウスです。
ドライマウスになると口の中がカラカラで唾液の分泌が非常に悪くなります。
こうなると、細菌は繁殖しやすくなり、口臭の大きな原因となります。
ドライマウスは珍しい症状では無くて誰にでも起こりうる症状です。例えば、極度の緊張時には唾液の分泌が著しく制限されてドライマウスになることがあります。
上司に怒られる、ヤンキーに絡まれる、犬に追っかけられるなどの普段無いシチュエーションの場合には緊張してドライマウスになる可能性は高いです。
もともと口臭の少ない人ならドライマウスになっても問題ないのですが、もともと口臭が強い人だとドライマウスになると口臭がますます強くなります。
すると今度はいつも口臭が気になるようになって、常に緊張してドライマウスになる⇒ますます口臭が気になるという悪循環になります。
このような状態にならないように精神面を上手くコントロールしてやることが重要になってきます。
リラックスしている時には唾液が分泌しやすいので、出来るだけ常にリラックスを心がけることが重要になります。
そのために出来る第一歩として呼吸を気にすることです。
大抵は緊張している時には心臓がドキドキして呼吸が乱れています。
心臓のドキドキをコントロールすることは出来ないので、せめて呼吸をコントロールするようにしましょう。
呼吸が浅く短くなっていることが多いので、可能な限り息を長く吐いて吸ってをゆっくり繰り返してリラックスを心がけて下さい。
以上、臭い玉以外の4つの口臭原因でした。
まとめますと、
副鼻腔炎や鼻炎、上咽頭炎などの耳鼻科的な要因。
虫歯や歯肉炎などの歯や歯茎の疾患。
舌苔によるもの。
ドライマウスによるもの。
以上の4つになります。
もちろん細かく分ければもっともっと細分化が可能ですし、体内から発生する口臭など、ここでは紹介していないものもあります。
大抵はどれか1つだけが原因と言う訳ではなくて、いろいろな口臭要因が絡み合っていることが多いのでより複雑になります。
あれ?これが自分の口臭原因かな?という心あたりが無いかぜひ参考にしてみて下さい。
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