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【その14】中学校で薬物乱用防止教室を実施しました

学校薬剤師を務めている市内の中学校で薬物乱用防止教室の授業をしてきました。
かれこれ6年目になります。

学校の先生にもなってみたかったな、いつか授業をして啓発活動もやってみたいな…と夢見ていた大学生の頃からはや17年が経とうとしていますが、最初の数年は授業の前は緊張と最近の中学生のことを知らない不安で胃がボロボロになりながら準備をしていました。
わたしが中学生の頃は「ケータイの液晶がカラーになった!すごい!」の時代だったので、もう今の中学生が未知すぎて。
わたしの頃は運動ができるか、勉強ができるか、友達が多いか、モテるかくらいしか頭になかったので。

今回授業前の準備もスクリーンに映す配線関係を生徒さんがやってくれて、配線できるのすごいね!って言ったら「ICT班なんで…」って言われました。そんな班があるのか…

テンパって白衣を忘れる失態

今年はしっかり白衣を忘れまして、せめてスクラブを着ていてよかった…

ここ数年は「自己肯定感」について話すことが多くなりました。
薬物をやったらいけないなんてみんな知っていることなので、じゃあなんで乱用に走る人が絶えないのかということを考えてもらおうと思って。
自分を大切にするから、自分を大切に思ってくれるひとがいるから踏みとどまれる部分はあるんじゃないか、って。

中学生というのはアイデンティティがいったんバラバラになったり、人と較べてしんどくなったりするんじゃないかなと思ったりもしますが、
案外自己肯定感が高い生徒さんも多くてすごいな、と感心しきりでした。
OTC薬の乱用が近年非常に多いですが、情報も簡単に手に入る時代なので「自分と関係ない話」ではなく「乱用しようと思えばできちゃうんだ、でも自分はしたくないな」と思ってもらえる機会になっていたらいいなと思います。

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