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【その4】大学生の実務実習とケア会議と

先週から当薬局で薬学部の学生さんの実務実習が始まりました。実習をやらないと学生さんは晴れて薬剤師になれないのです。
わたしが学生の頃は4週間だったのに、今は11週間薬局で実習を行い、そのあとすぐに病院で11週間実習を行うことになっています。なんて大変なんだ。

毎年少しずつ学生さんと年齢が離れていくわたしですが、もう15歳くらい離れてしまったので親目線に近くなってきました。
最近の学生さんはバイトも一生懸命やって、勉強は人によりけりですが笑、本当にしっかりしています。
そして今まで過ごしてきたことや関わってきた人たちによってこんなにみんな違うんだなぁとしみじみしてしまいます。こんなにまっすぐ育ててくれた親御さんに感謝しなさいよ、なんて言ったりもしてしまいます。

せっかく人生で一度きりの薬局実習なので実習先がタカハシ薬局でよかったと思ってほしいし、たくさんの患者さんとのふれあいの中で人の役に立つことのうれしさを感じてほしいし、本当に役に立つって相手のことをたくさん考えないとできないし、簡単そうで難しいことを実感して、できれば実践して自信をつけて病院実習に備えてほしいな、などと思います。
患者さんも若い子らが来るといろいろ質問したり気を遣ってくださって、それを眺めて勝手にホッコリしてしまったりもします。

当薬局では11週間の実習を3期、2人ずつで毎年6人の学生が来て、巣立っていきます。
今回はお盆前まで、ぜひがんばっていただきたい。

そんな実習生を実習初日から地域ケア会議に連れていきました。
民生委員さんや介護職の方々のお話をほとんど何もわからない状態で聞いていましたが、それをすることの大切さをいつか知ってくれたらな、と思います。
薬剤師はすぐに多職種連携と言いがちですが、他職種のことを知らないで、また自分のことを伝えないで連携なんてできないと思うので、
どんなに自分に自信がなくても、どんなに相手を知らなくても、それでも一生懸命話そうとすれば手を差し伸べてくれるひとはたくさんいますよ、みたいなことが学生さんらに伝わればいいなと思いました。

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