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虚無感と悲しみの「母の日」
毎年、この日が来るたびに、深い虚無感と悲しみに襲われる。
一人息子が消息不明となってから幾年が経っただろうか。
確かに、生んだはずなのに、消えてしまった我が子。
今現在の私しか知らない人は、私に子供が居たことを知る由もなく。
だから私も、まるで子供なんて生んだことも育てたこともなかった顔をして平気なふりをして過ごしているけれど、さすがに「息子の誕生日」と「母の日」は穏やかではいられなくなる。
ブルー・マザーズ・ディ。悲しみの母の日。
私もあの子の"母"だったのに……
一人息子が消息不明になってから幾年が経ったのだろうか。
私の苦悩にかかわらず、それでも、今年も、この日がやって来た。
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