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好きに塗れた一夜

夏休み終盤の9月16日、最後の思い出に東京に行くことにした。もとはと言えば神宮球場に今季最後のプロ野球観戦に行くためだった。

青春18きっぷシーズンでもないのに

今回の東京遠征は普段と違う試みがひとつあった。それは東京まで在来線で行くことである。新幹線で行くと1万数百円かかるが名古屋駅から1時間40分くらいで行くことが出来る。それが在来線になると6時間かかるものの6500円くらいで行くことが出来る。夏休みの男子大学生、言うほどではないかもしれないが遊ぶ体力はある。一度やってみたかったのだ。
朝9時頃に電車に乗ってまず豊橋を目指す。豊橋までだったら何度も寝過ごして行ったことがあるので余裕だった。


そこから電車を乗り継いで浜松まで進む。豊橋-浜松間は意外と短く、40分ちょいで浜松に到着した。この辺まではぶっちゃけ何度も在来線で往復していたため体力はまだ余裕であった。
そしてここからが、本来であれば青春18キッパーにとっての難所の一つである静岡ロングシート区間に入る。運が悪いと豊橋から熱海までの3時間半を固くて狭いロングシート席で揺られるという体力消耗の区間であるが、今回運がいいことに浜松からセントラルライナーという昔の特急電車に乗ることができた。鉄道に詳しくないのでよく分からないが、進行方向に向いたフカフカの椅子に座ることが出来たのだ。思わぬラッキーで静岡まで楽して進むことができ、なんなら少し仮眠を取ったりもできた。


本来なら興津まで乗れたものの小腹が空いたため静岡で下車して駅構内でおにぎりを買い、今度は熱海まで進んだ。近年は電車内での飲食はタブーとされているため、下車⇒購入⇒食事⇒乗車を7分で済ませないといけないのがハードだった。この区間は正直時間が長く感じた。
熱海まで辿り着き、最後の乗り換えポイントを迎えた。関東のJRには羨ましいことに、在来線にもグリーン席が存在する。徹底的に節約するなら使わないのだろうが、外野席でどんちゃん騒ぎすることを考えて1000円近く課金をしてグリーン席を購入。なんならどさくさに紛れてビールを開けちゃったりもした。電車に乗って知らない街や熱海付近?で見える海を眺めながら飲むビールは美味しかった。


そして新橋で下車する。豊橋以降改札を通ってなかったため恐る恐る改札を通ろうとしたが失敗し、窓口で精算したらまあまあな金額でびっくりした。

豊橋-新橋間で5170円か

初めての神宮球場

長々と電車旅のことを書いたが、こっから初めての神宮球場のことを書いていきたい。神宮球場は元々2年前に行くはずだった。それがとあるNAMIMONOGATARIのトバッチリを受けて謹慎させられたタイミングとモロかぶりして行けなかったということがあった。だからこそ神宮球場はどうしても行ってみたかった。


まず、普段バンテリンドームナゴヤばかり行ってるので、21歳にして初めて屋外球場でナイター観戦をした。日中から和らいだ暑さに心地よい風に屋外球場ならではの開放感と非日常の雰囲気がすごい良かった。
ここぞとばかりに選手プロデュースの料理を頬張り、冷たいビールを流し込む。至福の時間だった。試合内容はストレスがめちゃくちゃ溜まる内容ではあったが、心地よい風を浴びながらビールを飲む楽しさを知ってしまい、また行こうと思わされた。結局4杯飲んで顔真っ赤っかになってしまった。途中でずっこけて膝を痛めたが、楽しかったからなんでもいいや。



あと驚いたのは試合終了後の混み具合である。確かに神宮球場から外苑前駅までの道が狭いのだが、これが全っ然進まないのだ。球場に向かう時は5分程度で通れた道が、帰りの時は20分くらいかかった。

ナイター終わりのナイトイベント

ここで終わり...と本来ならなるところが、今回の遠征にはもう一つ予定があった。それは、大好きな大好きな大好きなSAM/舟平さんのLIVEに行くことである。簡単に言えばナイターからのナイトイベントである。
外苑前から上野まで戻り、慌てて特急ひたちの特急券を購入して飛び乗った。22:00上野発と遅い電車であったが車内は8割以上埋まってて驚いた。自分は電車に乗った時、トイレのキレイさが結構気になる。特急電車となるとトイレはだいたいあるが、何故かキレイさだったり広さが気になるのだ。ちなみにだが、乗車した特急ひたちは広くてキレイだった。
そんなこんなで勝田駅に到着し、コインロッカーに荷物を預ける。古いコインロッカーだと100円玉しか使えないためコンビニでお金を崩す。ついでにアメスピの黄色を買う。身軽になった状態で会場へ向かう。


そこからはいつも通りLIVEを見たり、酒を飲んだりした。本当に楽しかった。ここに書ける話から書けない話までいっぱいあるが、初めて見た狐火さんのLIVEが圧巻だったし、怪士さんは同い年と思えないくらいかっこいいステージングだった。


何よりSAM/舟平さんのLIVEでは初めてTRUTHを聴けた。LIVEに行く時はなんとなくセトリを妄想を楽しみながら予想するのだが、全く想定外だった。
いつも通りLIVEを楽しんで、ナイトイベントならではのお酒を楽しんだ。デイイベントの時はイベント中一滴も飲まないんだが、ナイトイベントの時は何故か飲んでしまう。酒が弱いくせに回ってくるテキーラを待ってしまい、飲んでは吐きそうになってを繰り返し、顔は真っ白になってベロベロになった。正直すごく楽しかったが、迷惑かけてなかったかだけが気がかりだ。

ベロ酔いの野外

ここで本当だったらおしまいとなるはずが、予定がなかった翌日の昼に八千代町民公園で行われるMC巴さんはじめ小山サイファーの方々のLIVEを見に行くことにしたのだ。酔ってる勢いではあったが「行こうかな」と言った手前行くべきだと思ったし、行きたい気持ちも若干あった。
勝田のネカフェに入って2時間ほど仮眠を取り、酔いから覚めないままコインロッカーの延長料金を払って荷物を回収して電車に乗り込む。コインロッカーはだいたい午前2時を越えるとさらに一日分の追加料金が発生する。ナイトイベント行くたびにこの追加料金には悩まされる。
その話は置いといて、勝田からまた3時間ほど電車とバスを乗り継ぎ、そっからまた10分ほど歩いて会場に着いた。バスの中でぼーっとしてたら降車する場所で降り損なうというプチ事件があったがなんとか着いて、そこからはもう体力勝負に出た。
小山サイファーの方々のLIVEを楽しんだ。さらに途中でいくつか貴重な経験をさせて頂き、皆さんの温かさを感じた。SAMさんに虜になって栃木に行くようになってから栃木のMCの方々がほんとに大好きになった。

濃厚すぎた夏の終わり

2日間死ぬほど楽しみ抜き、名古屋駅に辿り着いた頃には灰になった。


電車旅の楽しさにプロ野球観戦に音楽と、自分の趣味をほぼ全て詰めこんだ関東遠征になった。今年の夏は人生で一番濃厚な夏だったが、その濃厚過ぎる夏の締めに相応しい遠征になった。
今年の夏は、7月のIMPACTに始まりSAMさんのイベントにもたくさん行けたし、そこから派生して人の優しさ温かさをすごく感じる夏だった。ほんとに忘れられない夏になった。p

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