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人はただ生きるために生まれてくるのではない(坂本龍馬)

人はただ生きるために生まれてくるのではなく、世のため、人のために、事を為すために生まれてくるのだ(坂本龍馬)

 織田信長が「天下布武」を唱えた時、彼が何を考えていたのかは誰にも分からない。しかし、為したことから推測はできる。

 彼は「六天魔王」と恐れられて、おそらく日本史の中で唯一の大虐殺を為した人だろう。しかし、彼がいなければ戦国時代が更に続いて犠牲者は信長に殺された人の数を超えていた可能性が高い。

 戦後の日本は「平和教育」のため、上記のような議論さえできない空気が生まれた。私はアメリカの中学校で教師をしていた時に生徒に尋ねられた。「ミスター・タカギ、日本人は原爆が落とされて怒り狂った?」

 アメリカでは「原爆を落とさなければ犠牲者が更に増えた」というのが公式見解だけれど、そこに疑問を持つ人も多いのだ。議論されている。そこが、日本と違う。

 国のため、人のため。そういう生き方は否定されて、個人の楽しみだけを追求するのが正しい。そう教育されてきたし、今もそうだ。

 しかし、本当にそうだろうか?私たちの平和な生活は、過去の多大の犠牲者の上に築かれている。そこに思いをはせないと、近いうちに手痛いしっぺ返しをくらいそうだと思うのは私だけだろうか。

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