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不思議の国、ジャパン(24) (パウロ・ボケ)

不思議の国、ジャパン(24) (パウロ・ボケ)

  ロシア本土とロシアが一方的に併合したクリミア半島を結ぶ橋の大規模爆発について、ウクライナのゼレンスキー大統領は明言を避けながらも「クリミアで侵略者のいない未来」に期待を示しました。

  ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「きょうは、私たちの領土の大部分では20℃程度で晴れていた。残念ながら、クリミアは曇っていた」  ゼレンスキー大統領は8日、クリミア大橋について明確な発言をしませんでしたが「ウクライナ、特にクリミア半島で侵略者のいない、晴れ渡る未来に目を向けている」と述べました。

 ロシア、中国、北朝鮮に共通しているのは「独裁者」がいること。なぜ独裁者がいるのかといえば、思想統制が徹底して異なる意見を許さないからだ。では、どうやって思想統制をしているかと言えば言論の自由を徹底的に弾圧することによってだ。


 一言でいうと「全体主義」。

 ところで、日本の学校は全員同じ服を着て、同じ鞄を持ち、同じ髪型をし、同じ教科書で学び、同じ問題集を使い、部活は強制で、クラスという空間に一日中閉じ込められる。

 これは、世界基準では「全体主義」と呼ばれる状態。収容所とか刑務所で行われる指導方法。

 おかしくないですか?

 私はアメリカで生まれ育ったから、制服はなく、靴はバラバラ、髪型は好きにでき、教材は自分で選び、部活やクラスは存在しなかった。午後2時半になると学校には誰もいず、夏休みは3か月あった。

 日本の学校では、土日も夏休みもほとんど「学校」に行かされる。どうなっているんだろう?一昔前の強制収容所のような生活をさせられている。なんで反対のデモや暴動が起きないんだろう?

 プーチンや習近平はいなくても、どの分野や地域にも“ドン”とか“有力者”という特権階級の人がいる。国民全体が、上級国民と下級国民に分断されている。でも、誰も文句を言わない。

 アメリカだけではないけれど、民主主義国家ではこんなことありえないと思います。本当に不思議の国、ジャパンです。例によって“変なガイジンの変な意見”でスルーされたくないので同じ思いを持つ日本人を紹介します。

 背の順はその一例に過ぎないが、子供たちは数々の「不合理」(厳しすぎる校則など)に慣らされていく。すると、次第に「なぜこれをするのか?」「これはおかしいのではないか?」と考えなくなる。これは、少なくとも人を育てる教育機関たる学校がしていいことではない。

  学校が変だと感じている、あるいは嫌いだったという人は大人の中にも一定数いる。そうした感覚は、おそらく正しい。しかし、自身の過去への否定は無意識的に拒絶を生むため、受け入れがたい。だから、そこについては、考えないようにしたいのである。「寝た子を起こすな」とは、そういうことである。  しかし、筆者は起こす。雪山の遭難時ではないが「寝たら危ないぞ!」と揺り動かして頬を叩いてでも起こすつもりである。                            ---------- 松尾 英明(まつお・ひであき)

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