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「佐藤ママ」って、ご存じですか?

「佐藤ママ」って、ご存じですか?

 私は知人が紹介してくれるまで、この方のことを知らなかった。ご存じない方もみえると思うので、まずはネットの中にあった説明を載せてみます。

「佐藤ママ」の名称でお馴染み。長男次男三男の3兄弟が名門私立の灘中、灘高校に進学。長女は名門私立の洛南中、洛南高校に進学。その後、4人とも日本最難関として有名な東京大学理科Ⅲ類(通称「東大理Ⅲ」)に合格。「東大理Ⅲ4兄妹」という快挙を達成する。

 2017年春より、4兄弟全員が通った進学塾である「浜学園」のアドバイザーに就任。全国各地で講演活動中。


 受験指導を長年やらせてもらっていると、いくつもの「都市伝説」を耳にする。その一つが、

「有名校に合格させた親に学べ」

 というものがある。

「難関校に合格させた家庭には、他にはない特別な教育環境があったのではないか」

 と考えるものだ。

 私には姉が二人います。「勉強ができる子」ではありませんでした。私は四日市高校から名古屋大学に現役合格できたし英検1級にも合格できて「勉強ができる子」でした。同じ家庭環境でも子供が同じ学力にはならないことを身をもって知っています。

 長年、塾で教えているとご兄弟で塾に通ってくれる子も多かった。すると、兄は勉強ができるけれど弟はイマイチ。姉はダメだけど、妹は最難関校に楽勝で合格した。そういう例をたくさん見てきました。

 歴史的に見ても、プーチンや習近平が行っているような個人崇拝を学校で教え込んでも人間というのは教えたようにはならないものなんです。ロボットと違うので、どんな優秀な教材を用いて、どんな卓越した指導者がいても「勉強ができる子」もいれば「勉強ができない子」もいるのが人間社会というもの。

 それが、多様性というもの。佐藤ママの子どもさん全てが成績優秀だったとしたら、それは偶然そうなっただけ。もちろん、いろいろ工夫はされたでしょう。でも、そんな工夫は多くの家庭も行っているのです。

 佐藤ママが教える育て方を実行したら、子ども全てが「理Ⅲ」に合格する?そのようなことは絶対にないのです。


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