からメシ 第7話 にんにく
俺から高木さんにキス…
…は、恥ずかしい
……でも高木さんに次は西片からって……
……どうにかなんとかならないものか…
西片母「おつかい行ってきてくれる~?」
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ええと、買うものは
豚バラ
ナス
にんにく…
にんにく
こ、これだ!
日曜日
今日はバイト休み
というか休みにした
高木さんとデートで高松に行く
「西片からデートに誘ってくれるなんて
嬉しいなあ。楽しみにしてるよ。
西片やる気満々だね❤」
「そ!そういうんじゃないから!
いつもご飯作ってもらったりしてるし!お、お礼だから!」
「ありがと」
というわけでお昼ごはんにやってきたのは
二鶴
骨付鳥だ
(ふ、ふ、ふ、高木さん、骨付鳥はにんにくをたっぷり効かせた料理だ。おいしいけど、にんにく臭い口でキスはしたくないしされたくないはず!そこでこうだ、にんにくたっぷり食べちゃったからキ、キスは今日はやめとこう!)
「西片は甘いなぁ」…ボソッ…
「へ?なんか言った?」
「なんでもないよー!
さ、入ろ」
「骨付鳥か~
おやどりとひなどりがあるんだね~
西片はどっちにする?」
「じゃあおやどりで」
「じゃあ私はひなどり」
「高木さんひなどり派なの?」
「いや、そういう訳じゃないけど
西片と分けっこしたいからさ」
分けっこって…骨付鳥はかぶりつく
料理だし…難しいんじゃ
「西片と間接キスできるからもっとおいしくなるよ!」
///
「顔赤いよ?西片まだ間接キス気にしてるんだねー」
(高木さんめー!)
そんなこんな料理が来た
「ひなどり、ジューシーでやわらかくておいしー!」
「おやどりも旨みがすごい!」
「西片のおやどりも食べさせて
私のひなどりも食べてよ」
(た、高木さんがかぶりついたひなどり…)ドキドキ
「ほんとだ、西片のおやどり歯ごたえがあってうま味が濃くておいしい
……あれ?西片、西片のひなどりの感想も聞きたいなぁ」にやにや
(そうだ!なに間接キスでドキドキしてるんだ!)
ぱくっ
「ひなどりもやわらかくてジューシーでおいしい!」
「甲乙つけ難いよねー
ひなどりにしても、おやどりにしても、西片が美味しそうに食べてるの見ながら食べるのが一番美味しいかな~」
//////
「ほんとすぐ顔赤くなるね」
た、高木さんめー!
そして店を出て
フェリー乗り場の近くの堤防
ちなみに店を出る時、高木さんがお金出そうとしてたが
いつもお弁当とか作って貰ってるし、お礼だから!と自分が出した
すると高木さんは、それもからかわれ貯金かな?とからかってきた
堤防
「なるほど
海も見えるし小豆島もうっすら見えるし
キスするにはいいシチュエーションだね❤」
「た、高木さんその事なんだけどさ
にんにく効かせた料理食べちゃったし…
キスは…その…」
高木さんが一瞬寂しそうな顔した
あれ、こんな事でいいのだろうか
「私は気にしないよ?
だって
西片からキスしてくれるってだけで凄く嬉しいもん❤」
「それににんにく臭いのはお互い様だしねーw」
(どうする…高木さん、キスしてくれたら凄く嬉しいって…ここは意を決して……
いや、でも、俺から初めて高木さんにキスするってのににんにくの匂いがしたら失礼では……それに、やっぱ恥ずかしい……)
(……いや、ダメだ、…俺は…高木さんを幸せにするんじゃないのか!行けええ!)
ちゅっ
一瞬だけ唇と唇が触れ合うだけのキス
俺からしてしまった…
高木さんはびっくりしてる
そして涙を
「ごめん、高木さんやっぱ嫌だったとか…?」
「違うよ
とっても嬉しいんだよ
大好き❤西片、大好き❤」
高木さんが抱きついてくる
「た、高木さん、は、恥ずかしいから」
「ダメ、離さない❤」
その後ずっと手を繋いで帰った
手を繋いだら、一旦高木さんが手を離し指を絡めて繋ぎ直してくる
「西片、このつなぎ方なんて言うか知ってる?
恋人繋ぎって言うんだよ」
また、高木さんからかって…恥ずかしがらせようと…
でも、今はそれが高木さんの愛情だと分かるから心地いい
「ねぇ、西片」
耳元で高木さんが囁く
(キスの事とか恋人繋ぎの事とかでからかって来るんだろ?もう3年以上いつも一緒にいるんだ。全てお見通しだよ甘いね高木さん)
「西片もキスしてくれた事だし…」
…
「私の初めて、あげるね…///」
へ…?
(初めて…ってええっ!それってえっ
…)
「た、高木さんなにいってんの!」
「そういうのは、ちょっと…///」
「あははははは、西片、顔真っ赤!
そうだね、まだ西片恥ずかしくて耐えられないだろうしね」
「でも本音だから、いつか……」
家まで送った
高木さんもずっと顔が真っ赤だった
高木さんも恥ずかしいけど勇気を出して言ったんだと思うと
からかい返す気になれなかった
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