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土用のススメ③ 〜肚を助ける食物繊維

本日は、冬の土用の五日目です。

しっかり冬のエネルギーを充電して、来る春に備えましょう。

特に腎臓を休めるために、夜はしっかり横になるといいですね。

そして土用の「土」は体の「肚」。

土の中に微生物がたくさん住んでいるように、肚の中にもたくさんの微生物が住んでいます。

そして微生物たちは、もちろん、何かを食べて生きています。

彼らが美味しいものを適度に食べて、機嫌よくしていると、お腹の調子もいいのでしょうね。

僕らはそんな微生物たちを「おなかっち」と呼んだり「おなかの菌たち」と呼んでかわいがっています。

今日は、そんなおなかの微生物たちがだーいすきな、食物繊維の話を「曆のススメ」から引用&アレンジして、お届けします。

土用のススメ第3弾は、おなかっちに捧げます。

・・・

肚を助ける食物繊維

ひとりあたり、1キロ〜1.5キロ住んでいるという腸内細菌たちは、食物繊維を餌にして生きています。

食物繊維には、水に溶ける水溶性のものと、水に溶けない不溶性のものがあります。

リンゴにふくまれるペクチンや、海藻や藻類にふくまれる水溶性食物繊維の特徴は、水を吸ってネバネバになり、ゼリー状にふくらむことです。

あのネバネバ、ヌルヌルは、繊維だったのですね。

これらの繊維は、腸内でコレステロールや糖質を吸収し、血中や肝臓内のコレステロールの量や血糖値を下げる効果を持っています。

まるでスポンジみたいですね。

また、水溶性食物繊維はビフィズス菌などの善玉菌の餌になるので、これらのいい感じの菌たちが繁殖することで、腸内環境を整える助けになります。

不溶性食物繊維は水を含むと数倍から数十倍にふくれ上がります。

ふくれ上がった食物繊維は、腸壁を刺激して宿便の排泄を促したり、重金属などの有害物質を吸収して体外に送り出したり、便の量を増やすことで便秘を防いだりしています。

ということで、実は色々やっている、食物繊維!

以下のとおり、お働きの一部を、紹介してみまーす。

「食物繊維の働き」

善玉菌の餌になり、腸内環境を改善する

腸壁を刺激して、腸の運動や消化液の分泌を活発にする

唾液の分泌をうながす

腸の絨毛を刺激して動きを活性化させ、排便をうながす

便の量を増やし、便秘を防ぐ

腸内で水を吸って膨らんで、お腹が満たされるため、過食しにくくなる

血糖値の上昇をやわらげる

膵液と胆汁の液を増やす

コレステロールの余分な吸収を防ぐ

ナトリウムの過剰摂取を防ぐ

有害物質を薄める

有害物質、毒性金属を吸収して発がんのリスクを減らす

ほか


「曆のススメ」23P〜24P参照


そして、どんなものに、繊維が入っているのか、も紹介します!

《水溶性食物繊維を多く含むたべもの》

よく熟した果物

(リンゴ、バナナ、キウイなど。)

わかめ、昆布、もずくなどの海藻や藻類

山芋やこんにゃく芋などの芋類

など

《不溶性食物繊維を多く含むもの》

玄米 (特に発芽玄米)

全粒の穀物 (ひえ、あわ、きび、大麦、麻など)

大豆などの豆類や豆製品 (豆腐、納豆、高野豆腐など)

大豆を使った発酵食品 (みそ、醤油など)

ごぼう、サツマイモなどの根菜類

きのこ類

ほか

この冬を、おなかっちと、繊維たちと、元気にお過ごしください!

感謝 拝


お読みいただきどうもありがとうございます。