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『ウランといのちの声を聴く』②オンライン読書会の感想vol.1

4月13日に、『ウランといのちの声を聴く』の無料のオンライン読書会を開きました。

この日は、4名の方が参加してくれました。

この会は、開催することを喜んでくれる人がいれば少人数でも開催したいです。

僕としては、「いのちの声を聴く」という中の「読者の声を聴く」はとてもとても大事な行為なのだということを、この日も身を持って体験することができました。

この会は参加費が無料なのですが、そういった意味で僕もお金を払いたいくらいなので、プラスマイナス=ゼロということで、お互い、受け取ったものは未来にペイ・フォワードしていきましょう。

ペイ・フォワードってなんだろうという方はこちらを見てみてください。
ペイ・フォワードの概念をわかりやすく説明しているギフト経済のお話です。


今回、参加された方から感想をいただきました。
イニシャルでの掲載許可を頂いているので、以下の通り転載します。

生まれて初めて読書会というものに参加させてもらいました。
完結した一冊の本を軸に色々な目線から引っ掛かる所をピックアップしシェアする。
すると、それぞれ違う文を選ぶのだけどやっぱりみんな同じ問題についてもやもや考えている。
うまく言葉にできなかったり、そもそも言葉にできないのにはちゃんとワケがある。
たくさんの気づきを得られる会でした。
完成したこの本を何度もぐるぐる読む、プラスワンとしてこの読書会に参加することでぐるぐるの先が生まれてくると思います。
(H.T)

彼はp.40にある、肥田舜太郎さんの言葉「命の根っこをくじかれている」を読んで、とてももやもやしている、と語ってくれました。

『ウランといのちの声を聴く』p.40より

僕はその言葉を聞いて「肥田さんがもう少し解像度の高い言葉で表現しているところがあるよ」と言って、以下の文章を紹介しました。


『ウランといのちの声を聴く』p55より

2011年以降に生まれてきた子供の中には、いわば「被曝二世」と言われるような形で、先天的に影響が出ているケースもあります。

疲れやすい、集中力が続かない、イライラしやすい、足がおぼつかない、そういった子どもたちを目の前にして、ただ養生しよう、腸を整えよう、という話ばかりするのは抵抗がある、という話になりました。

とてもよくわかる、と思いました。

相手のあるがままを受け止めず、先天的な体質を理解することなく、ただ養生法を押し付けるのは、相手へのマウントであり、コントロールとも言える気がします。

そうではなく、免疫力が先天的に低いなら、そのままの相手を、疲れやすいなら疲れやすいままの相手を、そのまま受け入れ、受け止めていくことから、寄り添い合っていく関係は育まれるのではないか、という話になりました。

この考え、この問い、この葛藤は、これから先、保養活動などを続けていく中でも、とても大事なストラグル(葛藤、矛盾、問いの中にいること)だと思います。

保養ってなんだろうという方はこちらを見てみてください。


僕は2012年以降岐阜の山の中で「海旅CAMP」という保養活動を続けてきました。


その後は、新潟で行われている保養活動「風フェス」にスタッフとして参加したり、大阪で保養活動をしている「心援隊」の活動を知ってもらい活動資金を集めていくための取り組みなどを続けています。

その意図は「自分たちが立ち上げた保養団体の活動を続ける」という視野を、広げていくことにあります。

日本全国(世界中)で今後、長年に渡って重要性を増していくであろう保養活動そのものをもっと知ってもらえること、保養に関わるひとりひとりが支え合い、助け合っていく、そのようなつながりの中で、自分の出来ることを模索、実践していきたいと思っています。

<詳細未定の情報♪>
6月11日、僕が司書をしている「げんぱつ保養ライブラリー」のリニューアルプレオープンを記念して、保養カフェというイベントを開催します。
カフェで飲食を楽しむと、保養活動へのドネーションになります。
ライブラリーの場所も、イベントの場所も、中津商店街の中の「ハナヤ」です。


この本も、つながりを作ること、つながりを育むこと、を目的に作りました。

なので、作って終わりではなく、読んで終わりではなく、ここからが始まりです。

本に出会った人たちと出会い直していくこと、そして、本そのものとも出会い直していくことが出来るような場として、読書会を続けていきたいと思います。

最初に読んだ時は気づかなかった何かを発見したり、本を読んでもやもやした後に、そのもやもやの先の景色が見えることがあったり、僕自身も「ああ、そういうつもりでこう書いたんだな」と気付たりします。

とても貴重な機会、これからも大切に続けていきたいと思います。

ちなみに、今回紹介した感想を書いてくれた彼は、以下のページを音読してくれました。


『ウランといのちの声を聴く』p102-p103より


このページを読んでからどう話が盛り上がったかについてや、その他の参加者さんたちが寄せてくれた感想については、またこのブログ(note)で紹介していきたいと思います。

本の購入方法や内容案内は以下のブログにまとめています。


次回以降の読書会の予定は、以下のサイトをご覧ください。
申し込みフォームへのリンクも貼ってあります。

皆さんにお会いできることを心より楽しみにしています。

今日も読んでくださり、どうもありがとうございます!

冨田貴史 拝


お読みいただきどうもありがとうございます。