土用のススメ②〜笑い飛ばすと腹筋使って胃がよくなる〜
<続・土用のススメ>
前回の投稿に続いて、土用のこと書いてみます。
◯土は五行の中央
土は、木火土金水の中央にあたります。
木=東
火=南
金=西
水=北
で、土が中央です。
季節でいうと、
木=春
火=夏
金=秋
水=冬
そして、各季節をつなぎとめる働きを持つ、いわば季節の回転の中央に位置するのが土用と言えます。
◯土は場のエネルギー
五行でいう土は場のエネルギー。
死滅を促進する働きと、生育を促進する働きの両方を持ち、回転、輪廻、生態系の循環を司ります。
ということなので、土用は季節と季節の変わり目の時期であり、地に足をつけるグラウンディングや、ハラを決めたり、ハラを座らせたりする、センタリングの時期でもあると思います。
命は土に帰り、土から生まれます。
それと同じように、季節は土用に帰り、土用を経て次の季節が始まります。
土用は、前の季節のエネルギーが極まって転じる時であり、次の季節が芽生える時。
◯土用の養生……脾・胃のケア
内臓の働きを五行で見る「五臓」でいうと、
木=肝
火=心
金=肺
水=腎
で、土にあたるのは「脾」。
脾は、食べたものを消化して、栄養に変えたり、その栄養を全身に配る働きをいいます。
臓器でいうと、膵臓とか胃とかを指しますが、どっちかというと「臓器」そのものよりも、
「そういう働き」と解釈したほうがいいと思います。
食べたものを消化して分配することを意識して過ごして、季節ごとに体のメンテナンス、リマインド、リメンバリングをしていく時期が、土用かな、と思っています。
あれこれ、土用のアドバイスはありますが、僕は簡素に、消化に負担をかけず、消化を助けることが土用の養生の要かなと思っています。
約18日間かけて、じっくり観察して、ケアしていけたらいいですね。
◯土にあたる色と味=黄・甘
色でいうと黄色、味でいうと甘みが脾・胃と対応しています。
化学生成された過度の甘みは、脾・胃に負担をかけます。
玄米・甘藷(さつまいも)・かぼちゃ・味噌などの甘みは、それらの内臓を助けます。
人参やたまねぎ、キャベツ、菜の花なども火を通すと、甘みが増して養生の薬になります。
座り過ぎは胃を弱めます。
呼吸が浅くなったり、緊張が続くと、胃が固くなります。
硬すぎず、緩みすぎない健康な胃を意識するのがいいのかなと思っています。
◯土用のYOJO!養生エクササイズ
胃が弱ると「い」(=意思、意図、意識、祈り、息など)のエネルギーが弱ると言われています。
呼吸法、ヨガ、瞑想などは土のエネルギーのケアにつながります。
「胃」の状態と「思」の状態はつながっています。
田+月=胃。
田+心=思。
「胃が弱ると、思い悩むようになる」「胃が強くなると思いの力が強まる」といわれています。
土のケアは常に重要ですが、季節の変わり目の土用はとりわけ、心と体の中央を整えるのがいいのかなと。
年に4回の土用を「養生の好機」としてうまく活用することが安定した一年を支える要になるんじゃないすかねー。
◯土用アルアル・・・土の気が乱れると陥りやすい状況
気の乱れに流されて、あれこれ氣が変わりやすい。
混乱、戸惑い、気の迷い。
終わらない試行錯誤まつり。
とつぜんなにかをやめたくなって、やめてから後悔する的なループ。
勘ぐりフェスティバル。
ぜんぶ誰でもあることなんで、気にすんな!
ってことで、
笑いとばすと、腹筋使って、胃が良くなるよ。
ハブアナイス DOYO YOJO!
・・・
ここまでの記事は、拙著『曆のススメ』を引用、アレンジ、再編集しています。
お読みいただきましてどうもありがとうございます。
皆様の土用が幸多きこと、心から願っています。
感謝 拝
お読みいただきどうもありがとうございます。