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西暦の書き初め

今日は西暦1月5日。

和暦だと師走十四日。

まもなく今年最後の満月を迎え、煤払い、大掃除、餅つき、お節づくりなどの正月行事が続きますね。

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西暦の新年が明けました。

あけましておめでとうございます。

僕の中で何かがどんどん瓦解しているのか、今年は新暦(西暦)の年の節目感がとても強いです。

「年の節目なんていくつあってもいいじゃないか」という感覚が年々増しているのかもしれませんね。

餅だって、何回ついてもいいし、鏡餅を何回奉納してもいいじゃん、的なゆるさがあります。

そして、初夢を見るということはなかったですが、書初めはしたくなったので、さっきしてみました。(さっきかーい!)

友情。

この言葉は昨年の半ばくらいから何度も心に去来するキーワードでした。

友人のソーヤー海が「世界の活動家たちが今大事にしようと言っているのは友情。
友情を深め合うこと以上に大事なことはない、くらいのことを言っているよ」と言っていて、なんだかとても腑に落ちたことを覚えています。

僕は友情を大事にしてきただろうか。

年末年始に茨城の実家に帰ってみて「そういえばあいつとは、あの時以来微妙な関係になってしまったな」みたいな記憶が、曖昧なものではなく、かなりはっきりした思いとして浮上してきたりもしました。

そして同時に「失敗したら、またそこからやりなおせばいい」という言葉も浮かびました。

「ああそうか。今年、彼に一筆手紙を書いてみよう」と思いました。

悔いが残っていないならいいけどね。

でも、悔いが残っているなら、その悔いは、杭を抜くように、自分の手で引き抜けばいい。

まずは一筆。

と思ったりしました。

ボタンをかけちがえたことが気になっているなら、全部外してつけ直したっていい。

そして友情は、すべての「友」との間に存在している。息子との友情。かみさんとの友情。父との友情、母との友情、人間以外の存在との友情。

2023年(西暦の)、ここを大事にいこう、と思うまでに、年があけてから5日かかって、さっき書初めたわけでございます。

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そして庭に立ってみると、、

家族や友人たちと世話をしている畑の姿が目に入ります。

友人が剪定してくれた木の幹や枝が畑の囲いとなり、今は亡き家主さんたちが世話をしてきた庭木に柑橘の実がなり、友人が持ってきてくれた廃材で作ったブランコがある。


庭の写真を撮ってシェアすることには躊躇もある。「リア充むかつく」という言葉が脳裏をよぎるから。庭あってうらやましいというかむかつく、とか、家族でガーデニングとかむかつく、とか、そういう声が怖い。

俺がディスられるのも怖いけど、そういう思いにさせてしまうなら、投稿なんてしないほうがいいんじゃないか、という思いは多分ずっと拭えないのかもね。

でも、そういうつもり(リア充いいだろーという見せびらかしのつもり)はないから、やっぱり載せてみた。

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昨年9月30日に友人のリラちゃんが描いてくれた絵を額装してみた。

彼女は2006年9月30日に十三にあったスペースYMOで「転換の宴」というイベントを主催した人。

出来事にまつわる記憶、日付にまつわる記憶を、想念を、現実を、転換させることを願って開催したイベント(と勝手に想像している)。

そしてこの日付は1999年9月30日に茨城県の東海村でJCO臨界事故が起こったことに由来している。

僕は、ウランと僕たちの関係性を転換させたいと願っている。

この絵は、この前の冬至の頃に完成したブックレット『ウランといのちの声を聴く』の表紙のために描いてもらったもの。


僕たちの意識は、きのこが地下にある根っこのようなものでつながっているように、足元の地下深くにある意識の水脈みたいなところを通じてつながっていると思っている。

地下深くにいたウランに意識を向けていくことで、僕たちは立場や考え方の違いを越えてつながっていけると(つながっているという事実を思い出していけると)本当に思っている。

身近な人たち、身近な存在との関係性を育みながら、遠く離れた土地に暮らす人たちも友情を深めあっていきたい。

そんな願いを込めて作った本、ぜひ手にとってほしいです。

そしてこの本をきっかけに、色々な出会いが生まれ、いろいろなつながりが育まれていったらと願っています。



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先日郵便受けに入っていた伊丹市の広報誌に、20歳くらいの若者たちに行なったインタビューの内容が載っていた。

「人生最大の出来事はなんでした?」という質問に、みなが「新型コロナの蔓延」と答えたそうです。

「学校に入っても、授業がずっとオンラインで友達ができなかった。」という答えがとても印象的でした。

友情。

たった二文字の言葉だけど、その奥行きと深みを1年間、禅問答のように味わっていきたいです。


お読みいただきどうもありがとうございます。