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ツールの話はたくさんある。けど、だから何?

PRモノで多く語られるのが、「クラウドワークのどんなツールがほにゃららに向いている」というようなことですね。これは話題に事欠かないし、毎日PRのライティングをしよう、と思ったら、手を出したくなります。しかし、そういう人たちの共通点は木を見て森を見ていないことが多く、要は何かの手先感がアリアリと出てしまうのも感じていることです。

PRネタの基本的な構成は、基礎スキルがないのに会社の顔をさせられた残念な人たちが、生兵法でとにかくそれっぽく体裁を整えるスキルや考え方をあっという間に手に入れるメソッドの羅列が主です。わたしは基礎を大学や専門機関で学んでない人をパブリックリレーションズプラクティショナーとは認めていません。広報業務はそれが始まったらロケットスタート。それができない生兵法者は、存在の1分1秒が無駄になります。業務が始まってから勉強するのでは遅いわけです。そして手っ取り早くクラウドなんたらやITなんたらの使い方を勉強しようとします。

たいていのこういった話題は、1年経つと陳腐化します。

陳腐化しない、させないものってなんでしょうか。

Facebookのホームページを作ろう!って言ってたやつ出てこい

数年前に、企業ホームページでFacebookで作りましょう、という営業がWeb業者(今は「UI」って言葉を使うとウケるみたいですね)多数みかけられましたが、今やSDG投資のアンチの代表・SNSコミュニケーション問題の根源、という見方がまっとうな人たちの間で共通化されるようになってきて、ここでページを作っている会社はレピュテーションが下がっているといえます。

で、今は何かというと、このnoteです(笑)。

どいつもこいつもnoteを作ろう!だそうで、中小企業の社長さんはもちろん、お会いする飲食店の代表ですらnote作ろう、とロビーされているそうです。はいはい。

PRなんちゃらツールの話が成立するのは、その利用目的とオブジェクティブが明確であることが前提である

PRの活動に使うなんちゃらツール(スラックだのズームだのVきゅーぶだの、コンバージョンがどうの)のそれぞれは、大工道具のごとく金づちやノミやドライバーでしかなく、それらを使って何を作りたいのか、作ったものの先に何があるのかが明確でないと光らないわけです。

ところが、なんちゃらツールを語ってドヤ顔している人たちは、ツールの機能ばかり説明するだけで、それを使ってどう世界が変わるのか、その組織にしかできない何があるのかを同時に語ろうとはしません。そういうのはITジャーナルの記事でしかなく、道具の使い方の説明に終始した時点でPR担当者ではないわけですね。

ツールの話はたくさんある。けど、だから何?です。



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