【3Dプリンタールアー】3Dプリンターでルアーを作ろう〜構想編〜
3Dプリンターでフィッシングルアーを作っている方をSNS上でもたくさんお見かけするようになりました。そこで3Dプリンターを使ってルアーを作ると題して、数回にわたって記事を書いていこうと思います。今回は構想編です。
ルアー製作の流れ
構想・コンセプト
3Dモデリング
3Dプリント
塗装
リグ取り付け
3Dプリンターに出力するまでの手順です。基本的なルアー作りの流れとは全く同じで、違うのは製作方法です。この中で大事なのは1の構想・コンセプトだと考えています。良いルアーほど、ここがしっかりしていている気がします。
構想・コンセプト
まず、”自分の作りたいルアーを作る”ことが一番です。これは3Dプリンタールアーに限らず、全てのハンドメイドルアーに言えることかもしれませんね。トップウォーターが好きな人もいれば、ミノーが好きな人もいます。 私はクランクベイトが好きだったので、同じようなクランクベイトの製作をあーでもないこーでもないと言いながら2年以上もコツコツと続けられているのだと思います。
3Dプリンターでルアーを作るのは非常に根気のいる作業なので、作りたいルアーでないと気力が続きません。作りたいルアーを作るためにどう工夫していくか、が3Dプリンタールアー作りが上手になっていく最善の方法だと考えています。初めの好きなルアーを作る、という気持ちを大切にしてもらいたいと思います。
気積が大きいルアー
前置きが長くなりましたが、ここで本題の3Dプリンター向きのルアーについてお話しします。おすすめは大きいルアーです。大きいルアーと言っても、長いというよりは気積が大きいルアーです。例としてはこんな感じのルアーです。
バグリー バルサB2・・・1/2ozクラスのファットな作りが特徴のラウンドクランク。バグリーの代表格でバスマスタークラシックのウィニングルアーに幾度も輝く。
へドン オリジナルザラスプーク・・・通称オリザラ。プラ製ペンシルベイトの元祖とも言える。
へドン ビッグバド・・・バドワイザー社がへドンにノベルティーとして製作を依頼して実現。テールの大きなブレードが特徴。
シンキングルアー
3Dプリンターで製作すると、強度がインジェクションよりも落ちるため、結果的にボディ自体が重たくなりがちです。そこで、シンキングタイプのルアーを作った方が実は合理的です。
リップレスクランク・・・ウェイトをたくさん載せなくても良いので、バルサなどの軽い素材で作るより製作ハードルが低い。
シンキングペンシル・・・バスルアーにはあまり見られないが、青物・シーバスルアーなどにはよくあるタイプ。開拓者になれるかも。
コンセプトを考える
ここは非常に大事で、モチベーションにかかってくる部分になります。いわば、目的地の設定です。よく、ルアーを作っていると設計やテストを繰り返しているときに、どの方向に進めばよいかわからなくなってきます。
コンセプトはなんでもいいのです。もちろん、設計しているときや作っている途中で変わったってなんの問題もありませんし、普通はそんなもんなのです。
市販にないもの
とっつきやすいのは「市販にないもの」からかなと思います。市販品は良くも悪くも、かなり癖を取り除いた設計のものが多いと思います。大量生産で作るには少なからず汎用性の高い設計にしていないと供給過多になってしまうのですね。こういった理由で「市販にあまりないもの」がコンセプトとして立案しやすいのではないかと思います
・マグナムサイズのリップレスクランク
・シンキングタイプのクランクベイト
・ファットタイプのミノー
自分好みのアクションをするもの
もう一つは「自分好みなもの」からスタートすることです。要は自分専用機ということです。市場には色々なアクションのものがあると思いますが、自分にとってちょうどいいアクションのものを突き詰めて作る、というやり方です。
バス釣りって、他の釣りに比べて、釣れてない時間の方が圧倒的に長いんですね。その釣れてない時間でもルアーを信じて投げ続けることが大切で、自分専用機を作るということはまさにオーダーメイドのルアーを作るということで釣りにおけるコンフィデンスをとてもあげてくれます。
ものすごく微振動するクランクや、ダート幅がちょうどいいジャークベイトなど。。。市販品をチューニングしたものをはじめから作る感覚でやってみてはいかがでしょうか
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