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断言すること、それを信じること

信じる者は救われる。病は気から。

先日、『100分 de 名著』でル・ボンの『群衆心理』回を観た。そこで群衆を操るテクニックとして「断言」を用いるテクニックが紹介されている。。

ヒトラーの演説にも用いられていたというこの「断言」。そう考えると、聴衆は簡単に操られ、時と場合によっては恐ろしい結果になることは容易に想像がつく。

そんな状況の中、同じ日に整体を受ける。先週木曜日、体が歪んでる弊害なのか、首肩の痛みが激しく、仕事や生活に支障が出る状態だった。

ちょうど、ボランティアで能登半島地震の被災地を回っている整体師さんが施術をしてくれるという。「渡りに船」とはこのことか。

結果として、楽になった気はする、、、程度。(整体師さん曰く重症とのこと)

ただ、周りで「よくなった!」「治った!」と歓喜の声が湧き上がる中、自分だけ取り残された感じ。(自分もこの輪に入りたかった)。もしかしたらこれも群衆心理で皆錯覚しているだけなのかもしれないが。

整体師さんの特徴も、前述の『群衆心理』同様に「断言」タイプ。「絶対治る」、「これまで数多の患者さんを救ってきた」etc..。そして時たまスピリチュアル。

これを素直に受け止め、信じることが体を楽にする近道だったのかもしれない。病は気から。

どうも斜に構えて、眉唾と思ってしまう自分がいる。

100%の安心安全は無いので、エクスキューズな物言いをしなければならない業界に身を置いている。なので、断言の危うさは理解しているつもり。そういえば『ドクターX』の決めゼリフも「私、失敗しないので」と断言タイプだったな。

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