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雨の雫に委ねて

梅雨入りした今朝は、外の天気が想像出来る程、雨音が窓越しからも伝わってきました。

我が家の朝は、いくら時間があっても、出発間際はなぜだか慌ただしくなります。

湿気のせいか、気温の割に家の中が暑く感じ、外に出たときの温度差が気持ちよく、深く呼吸をしながら歩きました。


まだ一緒に登校している娘を、無事に学校へ送り届けると、慌しかった時間のペースを落ち着かせるように、お散歩をして帰るのが私の日課となっています。

今日は雨。
それでも蒸し暑い家に戻るのを想像したら、今日は涼しい外の空気を味わってから帰りたいと思い、少しだけ遠回りをしました。

のんびりしてる場合ではないという思考が働きながらも、慌ただしいペースのまま動くほうが、私の場合は悪循環になることが多いので、意識的にゆったりした時間を取り入れるようにしています。

歩きながら、少し疲れが溜まっていたことに気づきました。

今日は、帰ってからまず自分のためにコーヒーを淹れよう。

そう思って玄関の扉を開けると、家の中がとても涼しく感じました。

家の中が暑かったのではなく、自分が熱くなって動き回っていたんだなぁ。
そう思いながらコーヒーを淹れる準備をしました。

自分のためにコーヒーを淹れていると、まだ残っている洗い物に手が出そうになるけれど、コーヒーを淹れることに集中する。

椅子に腰掛けると、洗濯物に手をつけたくなるけれど、味わうことに集中する。

効率良く動こうとすれば、優先にすることはいくらでもあるけれど、敢えてその手を休める時間。

つい、先にこれを終わらせてからにしようとか、
隙間時間が出来てからにしようとか、自分のことを後回しにしがちな日常。

時には、リラックスすることに慣らしてあげる。

慣れてくると、窓を開けてみようとか、朝からキャンドルを灯してみようとか、アロマの香りが欲しいなぁとか、不思議とよりリラックスを促すようなことが浮かんでくる。

そうやって過ごしているうちに、やりたい事をやりたくなってきて、気づけばこうして、書くということをしています。

書くことが心地良い時間でもあり、やりたい事のひとつ。

心穏やかな気持ちで書いた文章は、その言葉を必要としてくれている誰かの心に届いて、穏やかさが循環していくように思います。

私も自分以外の方の文章に触れるときは、そうやって受け取らせていただいています。


この雨の雫に委ねて、そっと寄り添える言葉となりますように。


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